女性向二次創作サイト
星蒼圏 - 保管庫モバイル


「飛ンデ火ニ入ル、。3」


「素直じゃないコには、お仕置きが必要だね」
「っ・・・やめ・・・!」

次の瞬間、己の雄が強く圧迫されるのを感じ、
琉河は咄嗟に下肢に目を向けた。
月の手が、自身を強く握り込んでいた。だが、それだけではない。
先ほど月が脱ぎ捨てたカッターシャツ。その腕の部分で、
琉河自身の根元がきつく結ばれていたのだ。

「っ・・・苦しっ・・・」
「このまま可愛く啼いてれば、すぐに外してやるよ。」
「っあ・・・ああっ・・・!」

すっ、と月の指が琉河の雄の先端を擦り、
手放される。熱のために腫れ上がったそれに、深く食い込んでくる布地は、
それだけで琉河を追い詰め始めていた。苦しい―――、痛い。
なぜ、白分かこんな目に合わなければならないのか。
だが、そんなことを考えている余裕はない。

「っは・・・!」
「痛い?」

ずぶりと音すら立てるように奥に突き立てられた月の指先。
引き裂かれるようなそれに、思わず琉河はぎゅ、と目を瞑ってしまった。
狭いそこは、ぎゅうぎゅうと指を締め付けてくる。
無意識の抵抗が、更に月の嗜潜心を煽った。

「力抜いてよ」
「いっ・・・ぁ、無理・・・!!」

月の強引な態度に、琉河は必死で首を横に振る。
情けないことではあるが、ついこの間までバージンだったのだ。そう簡単に慣れるものではない。
ましてや、大して濡れてもいないこの状態で。琉河は涙目で、それでも必死に訴えた。
月は肩を竦めた。確かに、
指1本でこれでは、この先琉河がひどい目に合うのは目に見えている。
特に、今回は自分のベッドの上。
下手に血でも流されては困る。
そうでなくとも、最近はいろいろと"友人"と称して連れ込んでは
家族に不審がられていたのだ。
つまらないことで追求されるのも面倒だった。

「わかったよ、琉河。そんなに脅えるなよ」
「っ・・・・・・」

指を一旦引き抜いて、脅えたように縮こまる琉河の頭を撫でてやる。
琉河は安堵に息をついていたが、勿論、下肢は締め上げられたままだ。
相変わらず、熱と苦しさが琉河の全身を渦巻いている。
こんな状態で、プライドもあったものではない。
琉河は強請るように月に目を向けた。
月は笑った。手を伸ばし、ベッドサイドの引き出しを探る。
その中から引っ張り出したのは、
チューブ入りの潤滑用ジェル。しかも、有効成分入りのスグレモノ、というヤツである。

「っつ・・・冷たっ・・・」
「これなら、痛くないだろ?」
「ぁ・・・」

たっぷりと手のひらに落としたそれを、
じっくりと丁寧に内部に塗り込めて行く。ぐちゅぐちゅと体内で幾度も鳴らされる卑猥な音に、
頭がおかしくなりそうだった。
ついでに、と縛られたままの前にも塗りたくられる。
これで、正気を保っていられるほうがおかしい。
ジェルのせいで、何本もの指を簡単に呑み込むようになってしまった己の下肢が憎らしかったが、
かといって逃げ出すわけにもいかない。
唇から洩れる吐息は、そろそろ限界を訴えていた。
解放したい、されたい。
早く、この苦しみから抜け出したい。だがそれには、月の許しが必要なのだ。

「っは・・・早くっ外し・・・、月く・・・!」
「欲しい?」
「っあ・・・ああっ・・・」

溢れるほどに濡らされたそこに、月の雄が触れる。
ぬめりに呑まれて、すぐにでも内部へと導かれてしまいそうなのを、
腰を支えてあえて入り口付近を刺激する。
もちろん、琉河を焦らすためだ。
だが、琉河にしてみれば、確かに下肢の奥が疼いているのももちろんだが、
入り口が未だ塞がれている以上、
これ以上に熱を取り込むのは、ただ苦痛にしかならないのだ。
琉河は、肩で身体を支えながら必死に手を伸ばし、
自らの力でそれを外そうと足掻いていた。
震える手が、漸く琉河自身を捕らえる。月はふっと笑った。
そうして、ぐっと腰を引き寄せる。
ずぶり、と月の熱が琉河の内部に押し込まれていった。

「っあ、あ、ああ――・・・!!」
「琉河・・・」

先ほどの潤滑油のせいで、抵抗感なく男を受け入れる内部は、
けれど、融けそうなほどに熱く、月自身に絡みついてくる。
そうして、琉河もまた同じように、
己を内部から犯すそれの灼けそうなほどの熱に
自分を保てないでいた。
苦しい。
これほど強い快感を覚えるのに、息が詰まるようだ。
琉河の手ごと、月の手のひらがそれを包み込んできた。
先端を擦られれば、かえって苦痛が増した。
張り裂けんばかりの熱だ、
頭がおかしくなる。快感と苦痛で、思考のすべてが埋め尽くされるよう。
そんな状態で、背後からは互いの肌がぶつかり合う、乾いた音。
狭い肉襞が擦れる刺激も、
相変わらず琉河を責め、苛んでくる。

「いっ・・・ぁ、あっ・・・ん・・・!!」
「可愛いよ、琉河、・・・っ」

耳元で、囁く男の息が、あがっている。
舌で耳殻を舐められ、そうして甘噛みするように歯を立てられた。
そうして、耳の裏に落とされるキス。
酔わされる。止まらない。何もかも、わからなくなる。
自分が誰なのか。ここが、どこなのか。
なんのために、こうしていたのか。
ぜんぶ、すべてが。

「っあ・・・ライっ・・・!」

『お兄ちゃーん』
「・・・・・・・・・・・・・・」

その瞬間、
2人の身体が、一瞬にして強張った。
ドア越しから聞こえる声の主は、もちろん、月の妹、夜神粧裕。
琉河はとっさに□を押さえた。
先ほどまで、何も気づかずに喘いでいた白分か情けなかった。
もし、外に声が漏れてしまっていたとしたら?
・・・かなりの恥晒しだ。
月はというと、かなりイイところを邪魔され、不機嫌に眉を歪ませている。
だが、かといって無視もできない。
はぁ、と一息ついて、このままの格好で声をかけた。

「っさ、粧裕?・・・早いな、どうしたんだ」
『んー、部活が予定より早く終わっちゃったから、勉強教えてもらおうと思ったんだケド・・・、・・・もしかして、お取り込み中?』

お取り込み中、どころじゃない・・・。
月はうんざりと額を押さえた。
琉河は固まったまま、必死に息を抑えていた。
鍵はたしかかけていたはずだが、万が一、外から開けられでもしたら―――。
それを考えると、あまりの事に身動きができない。

「・・・ああ・・・。だから、悪いけど後にしてくれ・・・」
『アハ。ごめ−ん。じゃ、彼女さんとごゆっくりー』
「・・・・・・・・・」

ばたり、と隣の部屋のドアが閉まる音がするまで、
琉河も月も動くことができなかった。
とりあえずの危機は去ったが、
・・・心臓が止まるかと思った。
まったく、なんて嘘吐きなのだ、この男は。

「・・・・・・サイテーですね、貴方・・・」
「仕方ないだろ。別に嘘ついたわけじゃないぞ。運が悪かっただけだって」
「ですが・・・・・・っ、ちょ!」

いきなり、中断していた下肢を揺さ振られ、
突然の衝撃に琉河は顔を歪めた。
部外者の出現で萎えかけていた身体に、この刺激は耐え難い。
しかも、今となっては尚更、
月の与える快楽に琉河が素直に溺れられるはずもなかった。
なぜなら、

「さっきの続きだ、琉河。中断して悪かったな・・・」
「っやめ・・・!隣に、聞こえっ・・・!!」

部屋には2人だけといえど、壁一枚を隔てた先には人がいるのだ。
ましてや、兄にべったりなあの少女の性格では、
気になって聞き耳を立てているとも限らないではないか。
だが、

「っ・・・う―――・・・」
「お前か声を出さなければいいことだろ?」
「っ・・・だ・・・誰のせい、っ・・・」

いったい、この男は。
誰のせいで、自分がこんなことになっているのか、
誰のせいで、自分がこんな声をあげる羽目になっているのか、
わかっているのだろうか?
もちうん、それを認めるのは、琉河白身、屈辱、の一言に尽きるのだが。

「っあ、ああっ・・・ん・・・!」

するり、と根元を縛っていた布が取り去られた。
その瞬間、血液に乗って下肢に一気に流れ込んでくる熱い奔流。
琉河は枕に顔を埋め、布地に歯を立てた。
声を極力上げないように。
津波のように襲い来るそれに、押し流されないように。

「っく・・・ぁ、っ・・・」
「いいよ、琉河・・・もっと啼いて、僕に聞かせて・・・」
「っ馬鹿・・・っな・・・、こと・・・!」

自分で声をあげなければいい、と言って置きながら、
何を言っているのだろう、この男は。
だが、琉河の思考が辛うじて働いていたのもこの時まで。
何度も攻め立てられる後孔が、
ぐちゅぐちゅと耳を塞ぎたくなるほどの淫らな音を立てていることを意識した瞬間、
どうしようもない欲求が身体の奥底から湧き上がってきた。
つい、この間までは全く知らなかったその感覚。
けれど、一度知ってしまえば、
もはや抗う術はない。
これ以上ないほどにまで膨張した琉河のそれを、月の手が包み込んだ。
搾り出すように強く扱かれ、そうして先端を擦られれば、
視界が霞む。意識が・・・途切れそうになる。

「っく・・・ら、ライ・・・!」
「ああ、僕も、もう、限界だ・・・」

縋るように、シーツを握り締める琉河の手のひらに己のそれを重ねて。
もう片方は、腰を抱え直した。強く引き寄せれば、
先ほどよりも更に深く繋がる下肢。
月自身の先端が琉河の内部の、一番敏感な部分を擦った瞬間、
琉河はびくりと全身を奮わせた。
そうして、月もまた。

「琉河、・・・っ・・・」

熱い吐息を耳に吹き込まれ、自分と同じように、
月もまたその瞬間が近づいていることを知った。
琉河は目を閉じた。こうなってしまえば、波に呑まれるしかないのだ。
真っ白に染まる意識。
何も、見えなくなる―――。
だが、その時、何も考えられなくなったはずの脳に、
ぽっかりと一つの思考が浮かんだ。

「っちょ、ま・・・!中にっ、やめ・・・ぁ、あああっ・・・!!」
「んっ・・・琉河・・・!!」

焦ったように逃げ出そうとするも、もはや後の祭り。
がっちりと捕らえられた腰は、
離れるどころか更に深々と繋げられ、
そうして、内部にはどろりとした熱の感触。

「・・・・・・〜〜〜っ!!」

あまりの怒りに琉河の頭が沸騰した。
けれど、絶頂の瞬間を迎えているのは琉河とて同じ。
月の手の中だけには収まらず、
琉河の放った白濁は月の寝台のシーツさえ汚してしまっていた。
琉河はぐったりと、ベッドに身体をうつ伏せた。

「・・・また、中出し・・・」
「ごめんごめん。まぁ、でもいつもの事だろ?」

それに、僕を誘ったお前だって同罪だよ、と事も無げに告げる月を、
琉河はきつい視線で睨み付けた。
だが、こんな状態のままでは、凄みも何も感じられない。
泣き腫らしたように目を真っ赤に染め、
浅い息を何度も吐く琉河は、
一度精を放ったにも関わらず、
更なる欲を煽る程に魅力的だった。

「・・・他人事だと思って、最低ですね・・・。
 っ・・・こんな状態で、どうやって、帰れと言うんですか・・・」
「そうだな・・・そういえば、靴も玄関に置きっぱなしだな」
「・・・・・・っ!!」

更に自分を追い込むかのような月の発言。
琉河は怒りとも呆れともわからない感情を抱いた。
半ば強制的に他人を自室に連れ込んだ上、
家族に気づかれるわ、
ベッドは汚すわ、
更には、後のことは何も考えないと来ている。
これでは、すべてにおいて、琉河だけでなく月自身すら窮地に追い込む最悪の展開ではないか。
大馬鹿以外のなにものでもない。

「最悪ですね・・・」
「・・・じゃ、今日は、泊まってく?」
「っ冗談も、大概にしてください・・・・・・」

出来もしないことを口にして、
男は笑った。月の腕が琉河に伸ばされ、彼の身体を抱き締めた。
全く、本当に自分の事以外なにも考えていない。
呆れた男だと思う。
本当に、これからどうすればいいのだろう。

「まぁ、とりあえず休んでいけよ。後は僕がなんとかするからさ。」
「・・・・・・」

何の案もないくせに、口だけは安請け合いする月が、
ひどく癇に障った。だが、琉河とて、こんな状況では何もできない。
ましてや、腕1本動かすのに億劫な、この状態では。
月の手が、己の頭をあやすように撫でていた。
本当に、何を考えているのかわからない、
5も年下のこの男。

「・・・馬鹿・・・」

誤魔化すように触れ合わされるキスに眉を顰めながら、
琉河はほんの少しだけ瞳を閉じた。



end.


[BACK]