女性向二次創作サイト
星蒼圏 - 保管庫モバイル
Black Box.
・・・その日は、本当にイラ立つことの多い1日だった。
元々、仕事柄―――テレクラやら出会い系サイトやらの取立て人である―――、
相手は素直に料金を払おうとしない、厄介な人間たちばかりではあるのだが、
それにしても今日はひどかった。
無様に逃げ回り、挙句の果てには仲間に足止めさせたり一般人に紛れ無関係の者を巻き込んだり、
また他の者は、ただ、金がないと言い訳するだけならまだしも、
嘘八百を並べて立てて同情を誘ったり、とにかく平和島静雄という男は、
理屈をごねるような人間が大嫌いである。
そのため、今日の池袋は、なかなかに騒々しい事になっていたのだが。
漸く、そんな1日も過ぎようとしている。
静雄は、思い出すだけで溢れそうになる自分の中の破壊衝動を必死に抑えながら、
自宅のエレベータのボタンを押した。
こういう時に限って、エレベータはなかなか1階に下りてこず、
ここでもイライラと静雄は舌打ちしたのだが、
ようやく、案内窓が3、2と近くの階を表示し、そうしてチン、と間抜けな音がする。
ひとつため息をついて、無言でエレベータの箱に乗ろうとして―――、
その瞬間、本日最大の苛立ちが、一気に静雄のメーターを振り切った。
「・・・げ、シズちゃん」
「ってめぇ・・・」
一瞬にして、頭に浮かんだ感情。それは、こいつをブン殴ってやらなきゃ気がすまない、というどうしようもない破壊衝動。
だから静雄は、なぜ彼がここにいるのか、何をしていたのかなどと考える前に、
身体が動いていた。
腕が伸びる。目の前の青年―――黒髪に、黒いコートの、見間違えるはずもない、
折原臨也という同期の青年のその細い首を掴み、
そうして容赦なくエレベータの壁に押し付ける。小柄な青年の背が乱暴に叩き付けられ、
激しい衝撃音が響き渡った。そうして、ガタンと箱が揺れる音。
青年は、思わず喉元にある静雄の手を引き剥がそうと両手で掴むが、
勿論平和島静雄という男に力で勝てるはずもない。
「―――っか・・・かはっ・・・シズ、ちゃ・・・苦しっ・・・」
「なーんで俺んちにいるのかなあ?臨也くんよぉ?!」
「っ・・・!」
剣呑な表情。額に青筋を浮かべ、引きつった笑みを張りつけた口元。
息が出来ない苦しさの中、臨也は思わず笑ってしまった。
ああ、これでこそシズちゃんだ。
理性もなにもかもが吹き飛んだ、これは己の中の衝動に素直に従った結果。
だが、この状況をどうにか打開しなければ、
正直なところ己の命も危ない。
静雄と幾度となく喧嘩を繰り返してきた自分が、今でもこうして生きているのは、
静雄の度を超えた単細胞さもあるが、
何より自分の余りある才能と機転の良さのおかげだと臨也は自尊している。
だから、今回も臨也は、
静雄に無駄な懇願など一切しなかった。
静雄の腕を引き剥がすことを諦めた片腕で、臨也はポケットのナイフを漁った。
ぱちんと刃先を引き出して、そうして霞む視界のまま、
エレベータの操作盤に向かってナイフを投げる。
軽い空気を切る音と、刃先がプラスチックのボタンを割る小さな音。
そうして、臨也の予想通り、エレベータはガタガタと階上へと動き始めた。
「っ!!!」
突然のエレベータの揺れに驚き、喉を締め上げる力が少しだけ緩んだ瞬間を見逃さず、
臨也は果敢にももう片方のコートのポケットに忍ばせていた二つ目のナイフを取り出し、
静雄の眼前に突き付けた。静雄は思わず身を引いたが、
頬に小さな朱線が走る。
流れる血を手のひらで拭って、静雄はこれ以上ないほど口元をひくつかせ、
臨也を睨み付けた。
「いい度胸してんじゃねーか」
「シズちゃんこそ。こんな公共の場所でさぁ、俺のカオみた途端、なにサカってんの?」
「っ、」
臨也が靴底で蹴り上げたのは、静雄の下肢の中心部。
無論、いつものバーテン服の上からである。ただでさえ沸点に達していた静雄の怒りを
更に煽るような行動をする臨也に、
静雄は今度こそ彼を心の底からぶん殴ってやろうと襟首を掴みあげた。
「臨也・・・テメェ・・・」
「残念だけど、こんな誰に見つかるかわかんないトコでシズちゃんに付き合ったげるほど俺は優しくないの。・・・じゃあね、シズちゃん」
再び、エレベータがガタリと止まる音。
ひらひらと手を振って、手にしたナイフで一瞬のうちに静雄の掴んでいた襟元を切り裂く。
いとも簡単に静雄の拘束から逃れた臨也は、丁度開いた扉から外へ出ようとしたのだが―――
「・・・逃がさねぇよ」
「は?」
低く呟いた静雄の言葉に、臨也が怪訝な顔をしたと同時に、
ひどく近くでものすごい轟音が響き渡った。
静雄の傍にいれば、嫌でも想像を超えた、ありえない展開になることが多いが、
今回もまた、臨也は目の前の状況を理解するのに時間がかかった。
まず、静雄の細い脚が、綺麗にエレベータの操作盤にめり込んでいた。
次に、自分たちの乗っているカゴ自体が傾いた。というより、
静雄の怪力がエレベータの何を壊してしまったのかわからないが、とにかくカゴが下にズレた。
扉が開いたまま、ガクンと下に落ち込み、臨也が出ようと思っていたはずの出口は
コンクリートの壁に埋まってしまった。
更に、電気系統も損傷してしまったのか、天井についていたランプが消え、
その代りに小さな非常灯だけがむなしく光るだけ。
まともに機能を果たすことが出来なくなってしまったエレベータのカゴの中で、
臨也はうんざりと静雄を見やった。
「・・・ちょっとシズちゃん、やりすぎ。これどうすんの」
「・・・・・・ちっと待ってりゃ直しにくんだろ」
さすがに自分もやりすぎだと思ったのか、
反論もせず、そっぽを向いたまま髪を掻き上げる静雄に、
臨也もまたはぁ、とため息をついた。
ほとんど停電と同じような状況、しかも操作盤は完璧にイってしまっている状態。
これではエレベータの管制に連絡することもできないし、
だからといって、ここは高層ビルや高級マンションでもないから、
24時間監視のエレベータではないだろう。
ただ待っていて、いつになったら直しに来てくれることか想像もつかなかった。
もちろん、自分は今、携帯を持っている。
会社名さえわかれば、連絡を取ることは可能だろう。
どうしてこんな事になったのか、相手側は目を白黒させるかもしれないが―――、
こんな、宿敵と密室で二人きり、などという在り得ない展開を
打破することはできるかもしれない。
そう、簡単なことだ。
けれど―――。
「ったく、エレベータ壊してまで俺とヤりたいとか、一体どんな趣味なわけ?」
「はぁ?!死ねよ・・・っ!」
口を開けば、死ねだの殺すだのしか言わない男の、その唇を奪って言葉を遮った。
どうせ、電話で呼んだところで、この男と復旧まで待たねばならない事実は変わらない。
となれば、より自分が優位に立てることをしていたほうが楽しいだろう。
即ち、純粋な暴力ではなく、彼の弱みに漬けこむ事。
自ら舌を絡ませ、大嫌いな男の口内を激しく蹂躙した。性的なアプローチにはあまり慣れていない静雄は、
引き剥がそうと彼の衣服を掴むが、うまく力が入らないでいる。
臨也はにやりと笑って、今度は膝でぐりぐりと彼自身に強い刺激を与えた。
途端、身を固くする静雄に、臨也は心の底から楽しげに笑う。
さわりと指先で、少しだけもたげてきているそこを撫で上げて。
「っく・・・テメ・・・」
「どーせ暇なんだしさぁ?殴り合いなんかしてたら、それこそ血生臭い殺人現場になっちゃうしねぇ。
―――それより、シズちゃんを悦ばせてあげようかなぁって。うわ、俺って超やさしいー」
「殺す・・・」
「はいはい。シズちゃんの俺への愛情はよーくわかったからさ」
臨也は、壁を背に立ち尽くす男の足元に跪き、彼の中心部に顔を埋めた。
無論、静雄は引き剥がそうと彼の髪を握りしめたが、
残念ながら、こうして臨也の手練手管に翻弄され、抵抗できた試しはなかった。
ましてや、逃げることもできない、密閉空間。
更に言えば、今は夏だ。
電気系統のおかしくなったこのエレベータのカゴの中では、
もはや空調などまともに機能していなかった。汗すら噴き出そうになる狭い空間で、
熱に浮かされた、とは後々の静雄の、自分自身への言い訳だ。
ジジ、と臨也の歯がゆっくりとスラックスのジッパーを下していく。
そんな音すら、どこか遠くに感じながら、
躊躇いなく己の雄にむしゃぶりつく臨也の顔を静雄は茫然と見つめていた。
「・・・相変わらず、デカすぎっていうか・・・」
「うぜぇ」
「ていうか、ちょっと擦っただけでこんなって、どんだけ溜めてるわけ?」
「うるせぇって言ってんだろうが!!」
「んむっ・・・」
臨也の頭を掴んでいた手で、無理矢理彼の減らない口に己の雄を押し込んだ。
小柄な青年の口内では、どれほど頑張ってみても奥までは入らない。だというのに乱暴に
抽挿を繰り返そうとするものだから、臨也はイラついて彼の雄に爪を立てた。
根本をきつく締めつけてやれば、頭の上から振ってくる、声をかみ殺すようなくぐもった音。
はは。ちゃんと感じてるんじゃん。
臨也の脳も、そろそろこの密閉空間の熱に浸食されてきていた。
すなわち、早く快楽を感じたいという欲望。
今、口内で目一杯に質量を増しているこの男の雄を、己の内部で感じる瞬間を思うと、知らないうちに体が疼く。
平和島静雄という男が大嫌いでも、己の身体と彼のそれとの相性がいいことは、
今ではとっくにわかっていた。
「どうする?このままイきたい?」
「・・・・・・」
挑戦的な視線に、再び募る苛立ち。この生意気な顔を穢してやりたいと、
不意に思った。喉の奥まで強引に押し込めば、静雄の意思を悟ったのか、肩を竦め、
こちらもボルテージを上げる臨也の舌遣い。
悔しいことだが、彼の舌技はそこらの商売女よりも巧いかもしれないと思う。
それだけ、抗えるものではなかった。
先端をぐりぐりと分け入るように刺激されれば、嫌でも、吐き出したい衝動が波のように押し寄せる。
静雄のそれが緊張したのが分かったのか、臨也は恍惚とした表情で、
彼の精を飲み干そうと強く吸い上げた。
それに導かれるように、静雄は己の欲の丈を吐き出した。その瞬間、臨也をどん、と突き飛ばして。
「うあっ・・・、・・・!!」
勢いよく飛び出た白濁が、顔面を直撃し、臨也は反射的に目を瞑った。
だが、顔を背けることはできなかった。静雄の手のひらが、彼の頭をがしりと固定し、
頬や鼻筋、髪にまでどろりとしたそれが張り付く。
口の端に残った精を手のひらで拭って、臨也は濡れた瞳を静雄に向けた。
「・・・最低」
「似合うじゃねーか、ノミ蟲」
鼻で笑う静雄にムッとして、今度は渾身の力で静雄を床に押し倒す。
もう、既に自分の体の奥の疼きは限界に近かった。けれど、慣らしもしていない内部に、
この凶器を突っ込むのは、文字通り自殺行為といえるだろう。
顔面の精を拭った手のひらで、己の内部に指を挿れようとして、
けれど臨也のそれは、静雄によって遮られた。
「ちょ・・・何、を」
「慣らしてやんよ」
「っ・・・ヤダよ。シズちゃんがやると、ちっとも丁寧じゃないし・・・って痛・・・!」
ずぷり、と音がして、静雄の指が深々と臨也の内部に収まった。
長い指先が、執拗に臨也の弱い部分を擦りあげれば、
それだけでイきそうになる。静雄の腹をまたぎながら、臨也は必死に衝動に耐えていた。
こんな簡単にイかされてしまっては、舐められるだけだ。
だから、臨也は唇を噛みしめ、声もあげずにいたのだが―――、
「見ろよ臨也。中しか弄ってねぇのに、こんなに頭もたげてるぜ、テメェ。
・・・そんなに気持ちイイのかよ?変態。」
「・・・うるさいよ・・・」
そもそも、それほど淫乱なつもりは臨也にはない。
情報屋としての取引上、枕営業だってすることもあれば、
ヘマをして輪姦されたことだってある。薬を盛られたことだってしばしば。
ただ、それを何とも思わないのは、もともとが快楽主義で、己に貞操観念がないから、という理由くらいだ。
積極的に相手を求めたことだって一度もない。
もちろん、必要なかった、という理由もあるにはあるが。
そういう点では、臨也にとって静雄は特別、ということになるだろうか。
唯一、身体の相性が合うと認めている相手。
だが、それを静雄に知られるのは、かなり癪だ。
「もう、へーきだろ」
「っ・・・ただ適当に突っ込んで掻き回しただけじゃん・・・最悪すぎ」
「五月蠅ぇ。死ねよ、ノミ蟲」
「っちょ・・・」
静雄の両手が、臨也の双丘を割り開いた。
そうして、まさに凶器と言える彼の楔を、先ほどまでおざなりにほぐした箇所に押し当てる。
途端、じわり、となじむその部分は、きっとべたつくような汗のせいだ。
なんだかんだで、静雄とのセックスに慣れすぎている臨也の身体は、
抵抗なく静雄のそれを受け入れていく。
ぱっくりと口を開いたその箇所を指でなぞって、静雄は嘲るような表情を浮かべた。
「あ、ああっ・・・ヤだ、シズちゃ・・・」
「こんだけ物欲しそうに呑み込んでるクセにか?イイ、の間違いだろーが」
「あ、あ、んっ」
途端、激しい突き上げに、臨也の身体が揺れる。
最奥まで深々と貫かれて、目の前が白く染まった。あまりの快楽に、
一度も触れられることのない臨也のそれが、先端からぼろぼろと涙をこぼし、そうして腹につくほどに
頭を擡げている。
ぐちゅぐちゅと、結合部から漏れ聞こえる音と、そうして一層熱を増す空気。
静雄もまた、繋がった下肢から感じる快楽に、酔わされたように臨也を見上げた。
臨也の顔は、既に普段の斜に構えたような生意気な表情など一切伺えず、
ただかわりに、10も年の下がったような幼いカオがあった。先ほどの精液と、涙と涎に塗れて、
文字通り、誰にも見せられないようなカオだ。
悔しいが、静雄はそれにひどく興奮した。
更に強い快感を与えてやれば、どれほど歪むことだろう。
目の前で涙を零すそれに、静雄は指先を絡めた。長い指で、緩急をつけてそれをしごいてやれば、
更に繋がった箇所が締まり、そうして、口元からとめどなく溢れる甘い声。
「シズ、ちゃん・・・も、イきそっ・・・」
「っ・・・くそ・・・」
臨也の、熱に浮かされたような懇願に、こちらも限界が近づいている静雄は、
舌打ちをして彼の腰を掴み、そうして最奥を貫いてやった。
それだけで、臨也の体は激しく痙攣し、そうして静雄の手の中や己の衣服に、精を吐き出す。
相変わらず、身勝手なセックスをする奴だと思った。
勝手に人を煽り、勝手に一人で盛り上がって、勝手に絶頂を迎えてしまうような青年。
どうせ、自分のことなど、好きだとか嫌いだとか以前に、玩具ぐらいにしか思っていないのだろう。
だが、そんなことはどうでもよかった。
自分だって似たようなものだ。
こんな、大嫌いな相手を組み敷く理由なんて、ひとつしかない。
「っちょ・・・シズちゃん、やめ・・・!」
だから静雄は、自分もまた彼の身体で快楽を得るために、
下肢を繋げたまま、ぐったりとした臨也をエレベータの床に押し付け、乗り上げた。
イッたばかりで、敏感になった臨也のそこを、静雄は、自分の好きなように擦りあげていく。
それは、臨也にとっては、快楽を感じるどころか、苦痛をもたらすものでしかなかった。
充血し、腫れ上がったそこに、さらなる抽挿。
静雄の容赦ない突き上げに、エレベータのカゴすらガタガタと揺れた。
もともと壊れかけた箱の中で、
これ以上の負荷をかけたら壊れてしまうのではないかという理性は、一瞬でかき消された。
指先がしびれるほどの、痛みと快感。背を極限まで折り曲げられて、
臨也の目の前に、静雄の張りつめたそれを呑み込んでいる己のその部分が晒される。
それは、あまりに屈辱的で、・・・そして、あまりに興奮する構図だった。
「シズ、ちゃ、・・・もっと、激しく、シて・・・!」
「へっ・・・望み通りに、壊してやるよ!」
痛い、苦しい、痛い。そう悲鳴を上げている心と身体とは裏腹に、
口に出る言葉は懇願ばかり。しかももっとして欲しい、と訴えるのだから、
我ながら浅ましい人間だと思う。
けれど、どう取り繕ってみても、この興奮を覚える関係は止められない。
静雄の額から、ぱたぱたっと汗が滴った。暑い。どうしようもなく暑かった。
繋がっている箇所も、焼けるように熱くて、溶けそうな程に暑くて、最悪だと思うのに、
不思議と今は不快とは思わなかった。
ただ、まともに考えられない思考の中、こちらも快楽に浮かされ、
余裕を無くしている静雄のカオを見るのが、楽しかった。
「ね、シズちゃん・・・ナカに、出してよ・・・」
「・・・・・・言われなくとも、存分に穢してやるよ。ほら、飲み干しやがれ!!」
「っあ、ああ―――っ!!!」
ガタリと、一層激しい揺れが2人を襲ったその瞬間、
静雄は臨也の内部に、己のすべてを吐き出し、更に臨也は、今度は自らの精を頭からかぶる羽目に
なってしまった。無論、そんな状況でも、全身を襲う快感には抗えない。
キツい体制のまま、二人は絶頂に達した余韻に浸っていた・・・かったのだが。
・・・朦朧とした頭の片隅で、何やら機械音がし始めた。
更に、いやにエレベータがガタガタといっている。
2人が、エレベータの異変に気付いたのは、非常灯だけの空間に、いきなり外光が入ってきたからだった。
「・・・!?」
「シズちゃん!早く、もっかい操作盤殴って!!」
「ああ?」
意味もわからぬまま、とりあえずそのままの体制で、
思い切り左腕でぐちゃぐちゃになっていた操作盤を再び殴りつけた。
すると、再びエレベータがガタンと傾き、そうして動き出そうとしていたカゴが止まる。
今度は、運がよかったのか、丁度出口の見える場所に止まった。
はぁ〜と二人して安堵のため息をついて、
二人してカオを見合わせる。ニヤリと笑みを浮かべる臨也と、苦虫をかみつぶしたような顔をする静雄。
「・・・さすがぁシズちゃん。
このまま落ちてたら、たぶん最悪のカッコを他人に見られてたから、よかったよ」
「・・・・・・もとはといえば、テメェのせいだろうが」
「どっちも同罪じゃない?
ほら、とりあえず、シズちゃんち行こうよ」
「はっ!なんでテメェまで家に上がらせなきゃなんねぇんだよ?」
冗談じゃない、と顔をゆがませる静雄に、小さく耳打ち。
静雄の眉間の皺が、みるみるうちに増えていく。
それも当然だろう。このまま臨也を放置したら、静雄に犯されたといって訴える、と、臨也はそう言ったのだから。
誘ったのは臨也だと弁明したとて、この状況を見れば、客観的に静雄の理屈は通らないだろうし、
そんなことで揉めたくなかった。
ていうか在り得ない。
「・・・・・・(怒)」
「だから、ね?今夜は泊めてくれたっていいんじゃない?」
「く・・・覚えてろよ・・・」
「何?三戦目の誘い?積極的だなぁ♪今日のシズちゃんは!」
「殺す!!」
青年を殴ろうとした静雄の腕をひょいと避けて、
臨也は口の端を汚す白濁を舐めとり、再び妖艶に笑みを傾けてみせるのだった。
end.
・・・テーマ?すいません、顔射w
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