女性向二次創作サイト
星蒼圏 - 保管庫モバイル
サクラ、サク
「ね…グレン君、本気なの…?」
深夜は戸惑ったように声を震わせて、自分を己の部屋のベッドに押し付ける少年を見上げた。
黒髪に、まだ子供ながら理知的な才能を感じさせる紫電の瞳。
そんな彼は、始まったばかりの勉強もそこそこに、自分の身体を貪ろうと迫ってくる。
もうすぐ春。出会いと別れの季節だ。
窓の外からは温かな空気の柔らかな花の香り。
グレンは、来月から晴れて医学部の大学生だった。
日本でも最高レベルの秀才が集まる大学の、しかも更に優秀だという医学部の大学生。
いくら元が優秀な彼とはいえ、少し油断すれば落とされる、そんな門戸の狭い世界だった。
「本気も何も…先生が約束したんだろ?
俺がちゃんと合格した暁には…先生に挿れさせてくれるって」
「…そ、それは…でも、」
「そして、俺はちゃんと合格した。だから、今日こそ抱いていいだろ?なぁ、先生」
「っちょ、ちょっと、待って…」
強引にシーツに両腕を縫い止める力は、存外に強い。
一瀬グレンが、文武両道に秀でた類稀れなる存在だというのは知っていたが、
それでも、自分は彼より2、3年上の、しかも男だ。
なのに、こうして組み敷かれて何も抵抗できずにいるのは、
正直男としての沽券にも関わるというものだ。
少し怒ったように睨み付ける。強引に事を進めようと焦るグレンの胸を、腕で押さえて。
「グレン君…落ち着いて。下の階には、君のお母さんがいるじゃないか。こんなところを見られたら…」
「母親ならいない。さっき、家庭教師が来ている間、買い物に行くって言ってたからな。
車の音も聞こえた。当分、帰って来ない。…先生の痴態を見られることはないから安心してよ」
「っそ、そういう問題じゃ…!」
息を荒げて迫るグレンの唇が、容赦なく深夜の唇を塞いでくる。
深夜は眉根を寄せた。本当の所、初めてではなかった。今まで何度も何度も、
勉強の合間に、自分の顔に欲情されて、迫られていた。
初めて告白されたときは、戸惑った。
何せ、自分はあくまで先生で、彼は生徒で。
第一、相手はまだ高校生。
自分も確かにまだ大学生の身で、そこまで差はないものの、
こうして限られた家庭教師としての時間の中で、幾度となく前後不覚の状態に陥るわけにはいかない。
だから、キスだけで終わるときもあれば、彼のを抜いてあげたり、
互いに互いを愛撫して、抜きあいっこくらいはしたことがあった。けれど、
次第にエスカレートして、最後まで求める彼に、
深夜は覚悟を決めた。
グレンの気持ちを受け止めたうえでの決意だった。
合格できたら、先生の全てをあげるよ。
そう約束して、そうして、彼は見事に、日本で最難関と言われる学部に合格した。
華々しい成果だった。
自分も純粋にすごいと思ったし、尊敬の念すら抱いた。おめでとう、と手放しで喜んだ。
けれど、次の瞬間、世界はひっくり返ってしまった。
―――これで、思う存分、先生を味わうことができるってことだよな?深夜先生
「っ…グレン君、駄目…」
「どうして?深夜先生だって、いつも欲しそうにしてたじゃないか。
俺のモノを、掌や口で慰めてくれた時だって、あんなにも目を潤ませて、欲しがってたのに。
―――今まで、我慢させてごめんな?」
「っあ…ちょ、触ら、」
「ほら…先生の、もう勃ってきた」
うっとりと、グレンはそう告げる。
恍惚とした、期待に満ち満ちた表情。けれど深夜のほうは、まだまだその気にはなれない。
何せ、深夜は初めてなのだ。
男とこういう事をするのは、本当に初めてだった。
初めに彼から告白されたときは、ただの好奇心からきたものなのかと苦笑し、
少しだけなら、と許した。だがそれがダメだったのだろうか。
当初キスだけだったそれが、指先で下肢を慰めるだけに代わり、お互い擦り合う大胆なものに代わり、
そうして最後は深夜がグレンの下肢に奉仕してやるまでになっていた。
何度も先に進もうとされては、拒んできた。
(…だって…いくら子供のそれとはいえ…グレン君のは、ちょっと大きすぎるんだよね…)
深夜は、顔を苦く歪めて、布地に覆われたグレンの下肢を見やる。
それはもう、傍目からわかるくらいに勃起していて、パンパンに腫れ上がっている。
ごくりと息を呑んで、手を触れると、それだけでどくりと血流が蠢くようだ。
先生、お願い、とそう懇願されて、深夜は唇を噛み締める。
あくまで先生と生徒である、という背徳感、男同士であるという違和感、それらを内包していても、
それでもグレンは自分を欲しいという。
その真摯な瞳はひどく真っ直ぐで。
確かに、応えてやりたいと思った。だからこそ、「合格するまではオアズケ」と言い続けて
頑張らせてきたのだから。
(・・・でも、やっぱりご褒美は上げないと・・・いけないもんね)
はぁ、と深夜は溜息をついた。
諦めたように身体の力を抜く。目を見開いて自分を見つめるグレンに、
ったく、君にはかなわないよ、と深夜は苦笑する。
グレンの背を抱き締め、そのまま引き寄せた。
子供の体温が、肌に染み入る。
布越しだというより、力を込めて抱き合うと、それだけで心臓の鼓動が止まりそうに緊張した。
グレンは嬉しそうに、深夜の上に乗り上げてくる。
「ごめんね、先生。やさしくしてあげるから」
「・・・グレン君・・・。まったく、最後の最後まで、困らせてくれる生徒くんだねぇ、君は」
勉強に励む中、彼の鋭い指摘を受けて、しばし返事に窮した自分を思い出して、
深夜は苦笑する。思えば、頭の回転の速い彼に、効率よく知識を身に着けられるよう指導してきたつもりだが、
気づけば自分のほうが教えられてきた気さえした。
今だって、何故か組み敷かれ。
ぜったい口にするつもりはないが、こんな、男に抱かれるなんて初めてのことだった。
どきどきしているのは、むしろ自分のほう。
「ねぇ、先生…深夜先生」
「ん?」
「舐めていいか?」
グレンの掌が、窮屈そうに熱を持ち始めている深夜自身を何度も撫でてた。
少しだけ頬を赤らめて、けれど深夜はいいよ、と頷いた。
もうそれだけで、グレンは夢中になって深夜の下肢のジッパーを緩め、外気にそれを晒す様に引き出した。
まだ、中途半端にしか芯を持っていないそれを、グレンが両の掌で探れば、
ふにゃふにゃとしたそれが、どんどん固くなってくる。グレンの瞳がきらきらと輝いた。
自分がこうして感じることを、とても嬉しく思っている顔だ。
「気持ち良くしてあげるよ、先生」
「ん…グレン君…んっ…ぁ、最初は…ゆっくりと…ね?」
性急に喉の奥まで呑み込もうとして顔を顰めるグレンを、
けれど深夜は苦笑して、彼の頭を撫でた。
いきなり強引に愛撫されても痛みがあるだけだ。だから深夜は、ゆっくり腰を揺らすようにして、
グレンの唇に先端を押し付けて、一番刺激の強い部分を擦った。
とろりと溢れてくる蜜。グレンは唇を濡らすようにして、先端を刺激しては、
時折舌を出して舐め濡らす。次第に深くなる愛撫、次の瞬間、亀頭をグレンの唇が呑み込んだ。
「ん…すごい、そこ、気持ちいいよ」
グレンの片方の指は、根元に絡み。唇は、亀頭を呑み込んでは舌を絡め、唇で吸い上げるように愛撫される。
一体、どこで練習してきているのか、彼のテクニックは日に日に増すようだ。
堪えきれずに、すぐに熱をはき出したくなった。
大の大人が恥ずかしいとは思うが、何せ、こんな行為は初めてなのだ。
戸惑ったように瞳を揺らしていると、今度は下肢の奥に、刺激が走った。
「っあ、だ、そこ…触っちゃ、」
「でも…解さないと、きっと先生がつらいだろう?」
戸惑ったように上目使いに見上げる少年に、深夜は青ざめる。
わかってはいたつもりだが、どうにも現実が目の前に迫っていると、なかなか辛いものがある。
初めてだった。自分ですら触れない場所を、誰かに探られる羞恥。
グレンは身を起こすと、何やらベッドサイドの引出しを開け、何やら取り出した。
チューブ型のそれに、深夜はまさか、とそれを凝視してしまう。
「ぐ、グレン君…それ、まさか」
「ああ。深夜先生に痛い思いさせたくなかったから…ちゃんと買ってきたんだ」
「っ…///」
グレンがわざわざ購入してきたのは、性行為に使うような潤滑用のジェルだ。
グレンは興奮したように上気した頬で深夜の心持ち怯えた表情を見つめる。
大丈夫、優しくする。そんな曖昧な言葉と共に、グレンはチューブの中身をぎゅ、と掌に出した。
ねとりと、糸を引くほどの粘性をもった液体が溢れてきた。
グレンは深夜の砲身にキスをしながら、ぬるぬるになった掌で、深夜の股の間を濡らしていく。
「っひ…ぁ、冷たっ…」
「先生…痛くないか?」
グレンは確かめるように声を掛けながら、指を奥にまで進めて行った。
ジェルの助けもあって、思いのほかそこは柔軟に異物を受け入れていく。内部は既に、溶けてしまいそうな程熱かった。
唇を噛み締めて、異物感に耐える深夜に、グレンは必死に快楽を与えようと砲身を愛撫する。
唾液をたっぷり乗せて、口内へと飲み込む。
そのまま内部に埋め込んだ指先をぐりぐりと動かすと、んう、とくぐもった声音がして、
グレンの口内のそれが質量を増した。
こちらは灼けるような熱さだ。口内もまた、含み切れない唾液が口の端から溢れていく。
「グレ…グレン君、ちょっと…そろそろ、離し、てっ」
「深夜先生、もしかしてイきそうなのか?」
にやにやと、グレンは少しだけ意地の悪い表情を浮かべて、
それから嬉々として深夜に与える愛撫を強めた。
吸い上げる強さ、内部を抉る強さ、もう片方の掌で、グレンは深夜の太腿を更に開かせる。
グレンが顔をあげ、既に3本も呑み込んでいるその部分をじっと見やった。
ひどく卑猥な光景だった。深夜は真っ赤に頬を染めて、ひたすら羞恥に耐えている。
自分の身体が、子供にいいようにされているという事実。
だが、それが何故か気持ちいいのだ。
グレン君、そう呼びかけると、その次の瞬間には、グレンの指の動きが激しくなった。
もう、声を抑えるのも限界で。噛み締めた唇から、呻くような、耐えきれずに漏れた声音が溢れてくる。
「っ…ぁ、んあっ…そこっ…も、…ああっ…、」
「先生…すごく、綺麗だ」
いつも、思ってた。絹のような輝く銀の髪、いつも包み込んでくれるような優しい笑顔。
惹かれたのはいつの頃だったろう。彼とはまだ1年足らずの付き合いだというのに、
初めて、抱き締めたいと思った。
先生に、こんな感情を抱くのは間違っている、と自問自答したこともある。
それでも、一度芽生えた感情は、無視することはできなかった。
堪らなくなって、グレンは一気に深夜の中を探っていた指を引き抜くと、下肢を宛がった。
もう、パンパンに腫れ上がり、はち切れんばかりにそれは震えている。
深夜は息を呑んだ。
グレンの雄は、何度も指や口で抜いてあげたことがあるのに、
今日の彼は、特別だった。
いつもより、ひどく質量を増していて。深夜が戸惑うほど。
「っあ…ダメ、グレン君…」
「すまない…先生、も、俺…我慢できない、」
「っあああ―――!」
ぐぽ、と指が引き抜かれた箇所に、重い質量の熱塊が宛がわれ、
深夜は息を呑んだ。
けれど、抵抗もすることなどできない。体重をかけて、ぐ、と挿入された。
初めて受け入れる男のそれに、深夜もまた、舌を震わせて、快楽に耐えている。
言葉がまともに紡げなかった。口を開こうとすれば、漏れてくるのはただ、繋がり始めている下肢から
与えられる快楽に喘く甘い声音だけ。
こんなに、激しく浸食してくるものなのか。深夜は激痛と、それ以上に激しい快楽を追うようにして、
腰を無意識に揺らしていた。
グレンも必死で腰を押し進めながら、けれど一方で、片手で包み込んだ深夜への愛撫を
怠ることはしない。
大切に掌で扱いながら、ぬめった指先で絡め取る。ぞくり、と背筋が震えた。
砲身と、その奥の快楽、どちらもが激しく深夜の身体を襲ってくる。
「っ…先生のナカ、すごいっ…熱…っ」
「グレン、君っ…君の、も、」
「なぁ、先生…今だけでいいから、名前で呼んでいい?」
「…ん…名前?」
「深夜って…なぁ、お願いだ、深夜」
「っあ…」
背筋をぞくぞくと駆け抜ける甘い快楽に、深夜は唇を震わせた。
耳元で、少し低めの名を呼ばれると、もうダメだった。
無意識に、ぎゅ、とシーツを指で噛み締める。
「っ…グレン、君っ…」
「グレン、って呼んで」
「…グレン、グレンっ…すご、激しいっ…」
「っは、深夜…深夜の中も、すごい絡みついて、離れないぜ…?ほら、全然、腰を引けない」
「ひっ…ぁあ!!ナカ、引っ張られちゃ…」
グレンが腰を引く度に、捲りあがる赤い媚肉の色合いに、くらくらする。
もうとろとろに蕩け切った砲身を手放して、両手で無意識に閉じようとしてしまう太腿を拡げさせる。
グレンは、舌なめずりで乾いた唇を潤した。
先ほどまで中をジェルで散々犯していたせいで、腰を打ち付けるたびにぶちゅぶちゅと水が弾けるような音がする。
それすら、思考回路を奪っていく以外の何物でもない。
次第に激しくなる腰の動きに、深夜はいやいやと首を振った。
強引に、押し上げられる感覚。
何度も何度も、津波のように吐き出したい衝動が込み上げてくる。
けれど、自分が先にイってしまうのは、さすがにプライドが許さなかった。
これでも、彼の教師なのだった。
あくまでこれは合格祝いで許した行為であって、彼に自分が惑乱されて、良いはずもなかった。
「グレン…気持ちいい?」
「ああ…深夜、ありがとう…すっげぇ、いい、もう、イきそっ…」
「グレン…いいよ、僕の中でイって?」
少しだけ笑顔を浮かべる。快楽に翻弄されたその表情は、
ひどく艶めいていて、グレンの情欲をダイレクトに刺激する。
どくり、と深夜の中のグレンが質量を増した。血流が、下半身に流れ込む。
快感の奔流が全身を駆け回り、全身でグレンを感じている、と深夜は強く意識した。
グレンの表情も、もはや余裕を失い、額から汗が垂れている。
明らかな雄の表情。
自分を貪りたくて仕方がないと、燃えるような色合いの瞳が訴えてくる。
「深夜、深夜っ…も、俺、―――っ!」
「グレンっ…僕、も、あ、イきそ…ああああっ!!!」
言葉は途中で途切れた。
深夜の中で、熱いそれがパァンと弾けるように震えたかと思うと、びゅくびゅくと内部に飛沫をぶちまけていく。
少年の精は、その若さを如実に表すように濃厚で、しかも大量に深夜の中を汚していた。
深夜が無意識に身体に力を込めると、隙間から溢れ出る白濁。
それがまたひどく卑猥だった。
グレンはごくりと息を呑んだ。
終れない、このままでは。深夜の内部に押し込んだままの欲望が、さらにどくりと熱を持ち始める。
「っ…も、グレン…1回だけって言ったのに…」
「いいだろ…?先生だって、あんだけ善がってたじゃないか。もう1回、イかせてやるから…」
「そういう、問題じゃ…んっ…」
強引な唇に塞がれて、深夜ははぁ、と息をつく。
仕方がない。今日は、彼の今までの頑張りを讃える日。
合格、おめでとう。
唇を離されて、そう告げれば、グレンはますます興奮したように嬉しそうに笑って、
更なる深いキスを絡めてくる。
「…深夜、…好きだ」
「ん…」
「だから、これからも…付き合って欲しい」
「…グレン君ったら…先生に、実は彼女がいましたーだったらどうするの?」
「…ないな」
「ちょっ、それひどくない?」
「きっと先生だったら、もしそんな相手がいたら、俺とこんなことしないだろ?」
真っ直ぐに見据えてくる瞳と、その言葉に、深夜は破顔してしまう。
グレンの自信家な瞳に、まったく、と苦笑して、
深夜は次の絶頂を向かえるべく、グレンの背に腕を伸ばしたのだった。
end.
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