女性向二次創作サイト
星蒼圏 - 保管庫モバイル
君がくれる世界
眼が覚めたと思ったら、しかし視界は未だに真っ暗なままで、
深夜はしきりに周囲を確認しようと頭を揺らした。
カチャカチャと擦れる金属音、スプリングの利いたベッド、滑らかな肌触りの敷布。それは、しかし監禁されているにしては不似合いな高級感が漂っている。
けれど実際、深夜は両手首を頭上で鎖に縛られ、更には視界まで奪われているのだから、そこは深夜にとって恐怖しかなかった。
気配だけで、傍に誰かがいるのを感じた。
「…ぐれん?」
周囲の光をまったく感じない程まで完全に閉ざされた視界、
けれど触れてきた男の掌に、深夜は少しだけ安堵した。
グレンは、自分の傍に長くいてくれることはなかったが、部屋に戻ると、必ず自分を抱いてくれたから。
寝て起きては、また眠るだけの生活。その彩りのない世界に、グレンは唯一、光をくれる。美味しいモノを口に運んでくれ、暖かな湯船に入れてくれ、そして、抱いてくれる。快楽を、与えてくれる。
こんな環境でも、彼相手に快楽を感じるなんて、恥ずかしい身体だとは思ったが、もう、欲望を抑える必要など全くなかった。
衣服など一切身に着けていない身体、グレンの意志一つで生死すら決まる。そんな状況で、けれど、彼が自分の肌に触れるだけで興奮してしまう。
自ら、足を拡げた。誘うように。
快楽が欲しい。グレン、ダイスキ。潰され、掠れた声音で愛を告げる。グレンはくつくつと笑って、俺もだ、とそう言ってくれた。胸が高鳴る。唇が重なり、遠慮もなく舌を囚われ、かき回された。
ぐちゅぐちゅと耳を塞ぎたくなるような卑猥な水音が弾ける。グレンの長い舌が口中を犯す。
柔らかな頬肉から、綺麗にならんだ歯列、ツルツルとした歯茎。舌で舐められると、びりびりと甘い痺れが下肢に走る。
開いた両足で、深夜はぎゅ、と力を込めてグレンを挟んだ。
離したくない。両腕は使えないから、せめて両脚で。勃起した己の滾りを、グレンの衣服を纏ったままの身体に押し付けた。
汚すなよ、淫乱。
そう告げるグレンの言葉すら興奮する。グレンは興奮したように息を荒げて、体液を零したまま快楽に溺れる深夜の口の端をねとりと舐めた。
グレンの掌は、深夜の下肢へ。天を向いて既にトロトロと蜜を溢れさせているそこに爪を立てる。痛みに、顔が歪んだ。
「っい、…痛、」
「痛いほうがスキだろうが」
その瞬間、ぎゅ、と激しい力で握り込まれ、深夜は涙を零してしまった。
勿論、黒い布地に吸い込まれるだけのそれを、グレンは気づかない。
生命の危機を感じる程にきつく締め付けられ、そのまま何かできつく縛られた。な、に?思わず問うが、もちろんグレンは答えない。
食い込むような痛みではない、きっと、麻縄などではなく、幅の広いリボン紐のようだった。
きゅ、と結ばれる音、グレンは愉し気だ。
「可愛いぜ、深夜」
「っ、ア、」
ぴん、と先端を弾かれて、またもやぷくりと鈴口から透明な液体が溢れた。
己の雄の証は、すでにどろどろ。グレンは愛おしげに深夜の亀頭を指で弄りながら、一方、片手では晒されたままの深夜の下肢に指を宛がっていた。
ひくひくと開閉するそこもまた、既に先走りの蜜で濡れている。
「もう、欲しがってる。…今日は何が欲しい?」
「っああ、や、だ…ぐれん、の、が」
グレンのがいい。そう、深夜はガチャガチャと金属音を響かせながら訴えるが、掠れた声音では、相手に伝わったのかどうかわからない。
グレンはいつも、彼自身の楔を自分にくれたことはなかった。欲しいと訴えても、嬉々として別のものを与えた。
ローター、男性器の張り型、卑猥なモーター音を慣らすバイブ、本来口に入れるはずの食物や液体、ワイン瓶に至るまで。
まるで実験のように、彼は深夜の尻を嬲り続けた。
そこはカタチを変え、柔軟に拡がり呑み込んだ。今だって、簡単に
グレンの指を3本、一気に呑み込んでいく。欲しい、欲しいよ。
そう首を振っても、グレンは一番深夜の欲しいものを与えてくれなかった。
今もまた、指でおざなりに開かせたそこに、『何か』を宛がう。
堅いようで、金属のそれとは違う、シリコンの感触だった。また、玩具だ。深夜の身体が熱くなり、けれど頭は冷える。
玩具は人間の動きを踏襲しない。深夜は既にグレンに抱かれ慣れた身体をしているが、玩具で弄ばれる感覚は、まったく別物だった。
感情に左右されない、完全に肉体的な快感。それは理性でまったく抑えの利かぬ、強引な愛撫だ。
内部に、それが入り込んでくる。
自分の下肢の口が、ぱっくりと開いていくのを感じた。
そしてそれをグレンに、見つめられている。
それを痛いほど感じる。羞恥に身が引き千切れそうだ。
「っや、あ、み、ないで…」
「冗談だろ?見る為にやってんだよ。お前の最高に乱れた姿をさ」
鼻歌さえ歌う気配、グレンは嬉々として玩具を押し込んでくる。
中が見える程に開かされたと思ったら、きゅぅ、と尻が無意識にしまった。わだかまる肛内の感覚、確実に入り込んでいるはずなのに、まるで同化したかのように存在を意識できない。そのまま肉襞が何かに押し上げられ、
そうして再び強制的に花弁を開かされる。どうやら、はいりこんでいるのは丸い大きな粒のようだ。
一瞬、産卵プレイでもさせられるのかとつい腹に力を入れてしまったが、どうやらそれは繋がっているようで、グレンがぐりぐりと奥に動かすと、内部のそれがまばらに揺れる。内襞を激しく擦られて、
深夜の顔は涙と涎でぐちゃぐちゃだった。けれど、浅く乱れた呼吸は、溢れる唾液を呑み込むことを許さない。
何度も何度も失敗して、その度にけほっと喉を痞えさせ、苦し気に眉を寄せた。逃げられない。そんなことはわかっているのに、身体は未だなお、素直に屈辱を受け入れられずにいる。
深夜の心とは裏腹に、腰が引け、上半身は逃げようと手首を鳴らした。血すら滲む。金属に擦られて手首には擦り傷、赤くなったそこを、掌を掴んでグレンは舌でぺろりと舐め取る。
「逃げるなよ。もっと気持ちよくしてやるから…」
「いっ…や、だっ…あ、ああっ…!!」
うっとりと告げられる優し気な言葉とは裏腹に、内部へ玩具を押し込む力に容赦はない。ぎゅ、と唇を噛み締め、奥へ奥へと強制的に呑み込まされるそれに耐えるしかない。真っ赤に充血した深夜の淫らな唇は、飴玉を呑み込むように安易に大きな透明な粒を呑み込んだ。
長い長いそれは、前立腺の裏側を擦り、そうしてその奥の、一番感じる部分に到達する。
最奥の、行き止まりのような抵抗を感じる部分。S字に腸が曲がる部分は、男でも女でも、人間ならば腹の中で強烈な疼きが発生する箇所だった。
グレンがぐりぐりと捻ると、深夜は悲鳴を上げた。
真っ暗闇で、チカチカと光が点滅した。唇が震える程感じる。指先から爪の先まで、びりびりと痺れが走った。
脳髄を灼く快楽。深夜は首を振る。身体がバラバラに壊れてしまいそうだと思った。もう、むり、持たない。
それなのに、縛り上げられた砲身は、解放を許されない。
涙を零し続けているそこを、グレンは時折優しげに撫でている。
「…何個めだと思う?」
「っ…は、えっ…?!…」
「ちゃんと数えてたか?お前の中に入った玉の数を当てて見せろ」
「…や、…ぃっ、むりっ、…」
もう、既に何も考えていられないのに。
数など数えているはずもなかった。
お願い、許して、と懇願するが、
勿論グレンは意に介さない。
もっと啼かせてやるよ。カチリ、とスイッチの入る音。
胎内から響くモーター音。
深夜は震えた。それは恐怖だ。受け止めきれない快楽に、更なる強制的な快楽を与えられる。恐怖でしかなかった。快楽が苦痛に変わる、その瞬間。
「っあ―――ああああ―――っひぃ――っ!!!」
内部の大粒なそれが、深夜の中を擦る様にうねり、動き始めた。
振動と、ぎゅるぎゅるとかき回していくその動きに、深夜の体まで文字通り暴れるように身を捩った。まるで女がイくその瞬間のように、理性で制御できないびくびくとした痙攣、
閉じられない唇と瞳から溢れる体液、反射的に閉じようとしてしまう深夜の両の足を、グレンは己の腕の力で拘束する。ぐい、と極限まで開かせ、玩具を根元まで呑み込んだ淫猥な結合部を、グレンの目の前に晒す。
逃しようのない快楽に、深夜は悲鳴を上げるしかなかった。
「や、ああ、ああっ、だ、ぐれ、も、ゆるしっ…」
「ああ、最高に淫乱な姿だな、深夜。ちゃんと感じるか?」
「ひぅっ…も、おかしくっ、なるぅ…尻が熱く融けて、ちから、はいらなっ…」
内部をどうしようもない位ぐちゃぐちゃにされ、溢れた腸液とローションが泡を吹いて尻穴から溢れだしていく。
グレンは目を細めて、今度は動かしたままの玩具を少しずつ引き抜いていく。深夜は甘い悲鳴を上げた。今度は透明な玉のサイズどころでなく、うねるそれが入口を強引に広げていくのだからたまらない。
抜き差しを繰り返し、じゅぷじゅぷと音を立てさせながらグレンは何度も深夜の入り口を侵してやった。
もう、力をすっかり失ったそこは、収縮を繰り返すのも忘れたようだ。
とろとろと体液を垂れ流しながら、時折真っ赤に充血し、淫猥に蠢くナカをグレンの眼前に晒す。はは、最高。パールを殊更ゆっくりと、最後まで抜いてやった。深夜は泡すら吹いて快楽に呑まれるだけだ。
浅い吐息と、上下する薄い胸板、グレンは閉じられなずにいる唇を味わいながら、再びモーター音を立てながら奥を貫いていく。
「…深夜」
「っあ―――あ、ああっ、…っは、」
「幾つだ?」
「―――っひ…む、り、お願」
「ちゃんと数えろ。ほら、いち、に…」
再び強引に引き抜き、玉を宛がう。
押し込む。深夜の耳に唇を近づけて、
もはや喘ぐだけの機械のような深夜に、強引に数を数えさせた。
「いち…に、さん…」
「っひ…、よんっ…、ごぉっ…っあ、だ、そこ、奥っ…ああああ、」
「ろく、だ。」
「っ…ろ、ろくっ…!」
「よく出来ました」
グレンは嬉々として笑い、深夜の雄をきつくリボン縛りにしていた紐を解いてやった。
ぎゅぅ、と握りこむ。少し扱くだけで、先端からは飛沫が噴き出した。
溜めに溜めていた分、噴き出す量が多い。グレンは精液を吐き出すその瞬間さえ、深夜の先端を指で擦って刺激していた。
痛みでしかないそれに、深夜は潰れた喉で悲鳴を上げるしかできない。
くたりと力を失っても、グレンの指先はなおも砲身を擦っている。
「…も…あ、やめ…やめてよ…」
「―――嫌だね。お前の懇願は、聞いてて気持ちがいいからな。
最高に滾るんだ。もっともっと快楽に溺れさせてやるよ」
「っ…嫌だっ…」
「もう、遅いだろ?こんなに緩んだ尻穴をぐちゃぐちゃにされて、それで悦んでおいて、もう戻れないだろ?このまま俺の女でいろよ、深夜」
「っ…グレンの…モノになれって…言うの…?」
「ああ。不満か?」
グレンの楽し気な声に、深夜はふるふると首を振った。
もう既に今更。
逃げ道も、逃げ場所もなにもない、自分はグレンのモノだった。
けれど、それでも、深夜は欲した。
グレンのモノである証を。ただ、監禁されて、支配されるだけではない、愛情の証が欲しかった。
「…ね、グレン…君のが、欲しいんだ…」
「っは…欲張りだな…こんなに快楽に溺れてるくせに、もっと欲しいのか?」
グレンがぐっと力を込めて、奥まで呑み込んでいた玩具を容赦なく引き抜いた。
ずぷずぷと内壁を刺激しながら、それが引き抜かれていく感覚に、深夜は必死に耐えた。抜けきって喪失感に戦慄くそこへ今度こそ宛がわれる熱塊。
グレンの、雄。
グレンの、凶器のような楔が、深夜を侵していく。
「っは―――っあああ―――っ熱いっ…!すご、苦し…っ」
「どうだ、俺のモノは?」
グレンは問う。深夜はぎゅ、と足を絡みつかせて応えの代わりにした。
自ら、力を込めてグレンの熱を感じた。
玩具などよりよほど太く、熱いそれは、内部でぴったりと密着し、隙間なく結合する。
まるで一つになったような感覚だった。グレンが腰を引くと、
追いすがるように媚肉が収縮を繰り返す。
「っは、さすがにお前の中もすげぇ敏感になって絡みついてくるな。」
「うんっ…ぐれ、んのっ…だいす、き…っ」
「俺の身体がか?」
「っ―――違、ぐれ…違っ…」
「はは」
可愛らしい奴だよ、お前。キスが落とされる。奥の奥まで浸潤するグレンの熱。抱き締められて、密着しない箇所はない程に抱き合った。
グレンは片手で、深夜の目隠しを取った。
久々の光。室内の人口の電気だったが、深夜にとっては十分な光だった。
太陽のように眩しい。
見れやしなかった。男の顔がみたくてたまらないのに
眩しすぎて。
泣き濡れた瞳を、更にぎゅっと瞑って涙を散らす。
キスを自ら求めた。
グレンは応えてくれた。グレンの口内で深夜の舌が捕らわれた。
くちゅくちゅと音がする。グレンの腰が緩やかに奥を抉る。
「ぐ、れ…」
うっすらと、ようやく瞳を開いた。
目の前に、グレンが居た。
黒髪と、宝石のように透明な色合いの紫。吸い込まれるようなそれに、
自分が写っている。
自分だけが。
乱れた顔の、快楽に溺れ切った自分の顔が映っている。
「…グレン、僕のことが好き…?」
「勿論だ。好きな奴以外にこんなことするわけないだろう?」
グレンは嘯いた。深夜は信じた。
ずぶずぶと溺れていく。
グレンの熱に。
グレンの与える快楽に。
甘くてどうしようもない狂気と安らぎに溺れ、それでいいのかと問う声もないわけではなかった。
けれど、それでも。
「愛してるよ、深夜」
グレンの言葉にすら酔わされて、何も考えられなくなる。
けれど、深夜はひどく幸せだと思った。
強く抱き締められ、奥へと放たれる彼の熱を感じながら、
深夜は快楽に煙る蒼い瞳を閉じたのだった。
end.
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