女性向二次創作サイト
星蒼圏 - 保管庫モバイル
優しさのお代は30万
グレンがAV監督な24歳くらいのニイチャンで、深夜が16歳高校生です
とにかくお金がなかった。
生きていくにはお金がいる。借金まみれの両親から爪弾きにされ、まともな食べ物にもありつけず、
高校もほとんど休みがちだった。まともなバイトをしていたこともあるが
全て巻き上げられ借金の利息に充てられる。
足りないのだ、そんなものでは。
借金を抱えた親は憎いが、それよりも自分の人生までめちゃくちゃになるのは真っ平で。
深夜はぼんやりと煌びやかな夜の街に佇みながら携帯を弄る。
料金も滞納気味だ。いつ切れるかわからないそれを弄りながら、誰ともなしに人を待つ。
声を掛けてきたのは、宵闇に溶けるような艶やかな黒髪と、いかにも男性らしくきりりとした眉を持つ整った顔立ちの男だった。
「高校生がこんなところにいるもんじゃないぜ」
「お金がないんだ」
「ふぅん?」
咥え煙草のその男は、物珍し気な目つきで頭から足のつま先までを無遠慮に見つめる。
少しだけ恐怖心が胸を去来したが、無視して気丈に見上げると、
男はニッ、と少しだけ口の端を持ち上げ、指で挟んでいた火を足元に落とし、靴底で踏み消した。
「身体だけなら5万、撮影OKなら30万。どうする?」
息を呑んだ。5万も破格の額だが、それより、30万の大金に目を剥いてしまう。
カメラが己の身体を這い回り、無修正動画が世に出回ることになるのだ。その事実は確かに二の足を踏んだけれど―――
それでも、深夜は頷いた。
底辺の自分の顔が割れたところで、どうにもなるものでもない。
体面や体裁など、今の借金塗れの自分の世界では守る価値もなかった。
手を引かれて、向かった先は近くのラブホテル。
「処女なのか?」
「違う」
嘘をついた。処女では風俗社会でも憚られると耳にしていたから、とっさに嘘をついた。
それを信じたのか信じていないのか、男は少し笑って、
パネルで選んだ部屋に向かう最中、エレベーターの中で腰に腕を回してくる。
「…っ」
緊張が度を超えて、膝が震える程だった。喉がからからに渇く。けれど必死にそれを耐えて、
逃げたい気持ちを抑えていれば、頭の上で、はは、と笑われる。
そんなに緊張すんなよ。身体もリラックスしてなきゃいい画は撮れねぇからな。肩や二の腕を揉まれて、抱き寄せられた。
居た堪れない気分になったが、それでも、触れた掌に不思議と嫌悪感は感じなかった。
顔が好みだったかもしれない。すらりとしたよくしなる獣のような身体に抱かれてみたいという気持ちがあったのかもしれない。
とにかく30万だ。明日には30万が手に入る。そう逸る気持ちを抑えて、
深夜はついにホテルの一室に足を踏み入れた。
「―――名前は?」
「深夜だよ」
「深夜ちゃんか。かわいい名前だね」
「そうかなぁ?」
小首を傾げて、深夜がはにかむ。目の前にはビデオカメラが回されていて、その無機質な視線に恥ずかしそうに身を捩った。
設定はハメ撮りモノだから、専門のカメラマンはおらず、カメラも今は三脚に載せられているが、男が回す一台だけだ。
けれど、写った映像はしっかりホテルに備え付けの大画面に映っている。
それが一番恥ずかしかった。顔を逸らして、頬を染めて自分の足に視線を落とした。
ふかふかのベッドに座り込む自分の隣に、既に下着1枚の黒髪の男が同じように座ってきて、掌が太股に滑り込んでくる。
ふと、男の下半身が盛り上がっているのを感じて、深夜はごくりと喉を鳴らした。
「彼氏とかいる?」
「ん〜今はいない、かな」
「じゃあ、1人でHなコトするのかな」
「・・・っ、そんなには・・・」
どうしてそんなことを聞くのかと横目で聞くが、こうして最初に質問責めにするのは、本人もだが、何より視聴者が興奮するかららしい。
男の掌が内股を這い回り、そして中心部に触れてくる。息を呑んだ。くすぐったそうに身を捩るが、
男は足を開かせたまま、カメラに見せつけるように更に開く様促してくる。
「しない?」
「う、うん・・・」
「じゃあ、気持ちイイことは、好き?」
「気持ちイイこと?」
隣の男が身を寄せてくる。腰を抱かれて、そのまま男の膝の上に座らされた。
足が絡め取られて、膝を更に割られる。
カメラの視点は遠隔操作でズームアップされ、男と自分の顔は映らない。その代わり、胸元と中心部が画面一杯に映っている。
男の掌が背後から自分を抱き締めるようにして胸をのあたりを揉み始めた。
自分は男だというのに、何故か声が漏れてしまった。きっと雰囲気や気分の問題だろう。緊張もあったかもしれないが、
部屋には微かに自分の知らない、けれどリラックスできるような音楽が流れていた。
シャツ1枚しか纏っていない。それを、襟元からプチプチとボタンを外していく。
アッ、と声を上げて、思わず男の大きな手を留めるように押さえてしまうが、勿論男の手の動きは止まらない。
背後からぺろりと耳の後ろを舐められてぞくりと鳥肌が立った。真っ赤になるくらい熱くなる耳朶や耳殻を唇で弄ばれながら、
ついにシャツが肌蹴られる。するりと入り込む他人の掌に、ごくりと唾を呑み込んだ。
「綺麗な肌だな。白いし、とても滑らかな手触りだ」
「んっ・・・だ、め、」
腹の辺りから、シャツを捲りあげるようにして何度も肌を撫でられる。ぞわぞわとした感覚とくすぐったさが同時に来て
身を捩りたくなってしまう。けれどすっぽり抱き留められたままの今の状況では逃げることも叶わない。
男の指先が、ぷつん、と小さな乳首を押しつぶすように刺激した。
摘ままれる。柔らかだったそれは、すぐにコリコリと硬くなり、濃い紅色に染まっていく。両方のそれを見せつけるようにして引っ張る様にされて、深夜は思わずいやいやと首を振ってしまった。
「っあ、そこ、」
「ここは、だめ?」
「んっ・・・駄目・・・」
「じゃあ、深夜ちゃんはどこがスキなのかな?」
ボトムのベルトを緩められて、深夜は焦った。カメラが下腹部を写し、ズームアップを始める。
ベルトはベッドの下に放られ、思わず視線を向けてしまった。ボタンが外される。男は深夜の両膝に腕を掛け、背後に傾けるようにして大きく拡げさせた。
画面に大きく露出された下半身。
もちろんまだ、布地に覆われているのだが、その中心部の盛り上がりははっきりと見えてしまっている。
「んっ・・・は、恥ずかしい・・・っ」
「ここかな?」
「あっ・・・」
盛り上がった部分に指を這わせて、男がそこの形を確かめるように撫でている。
もどかしい刺激だが、他人の指がそこに触れているという事実に、深夜は恐怖とともに興奮していた。
苦しい。既に己の雄は、性的な刺激を覚えて窮屈そうに布地を押し上げていて。
このままでは、下着は愚か、ボトムまで濡らしてしまいそうだ。
「・・・やだ、濡れちゃ・・・」
「じゃあ、服は脱いじゃおうか」
「っ・・・」
脱がせてくれるかと思いきや、立って自ら脱げ、と促される。深夜は顔まで真っ赤になりながら、
下半身を脱いだ。ボトムスは汗でべたりと張り付いていてなかなか脱げない。苦労してカメラの前で脱ぎ捨て、
今度は下着に手をかけようとして止められる。
もう一度同じ格好をさせられて、今度こそ激しい羞恥を覚えてしまった。
下着の前に染みが出来ていた。そこを中心にして、強い刺激を与えるように男の指が撫でてくる。
「ああ、もう濡れてるな。深夜はえっちな男の子だね」
「あっ・・・や、」
ぬるぬるとした染みが拡がっていく。もはや部屋の大画面はそこだけしか映っていない。
布地に隠された局部と、男の指先だけ。
厭らしいその指先は、そこを丹念に揉みほぐした後、両手で下着の両端に指を掛けてくる。
「だ、パンツはダメ・・・!」
「でも、君のココは、苦しいって泣いてるけどなぁ?」
耳元でくすりと嗤われて、ぎゅ、と目を瞑ってしまった。
腰を持ち上げられて、そのまま下肢を守っていた最後の砦がずり下がる。
銀色の柔らかなアンダーヘアと、そして半勃ちのそれがぷるんと外に飛び出て来た。ひんやりとした外気に晒され
深夜は身体を震わせる。下着はそのまま尻の半分を覆っている。彼自身の肉茎と亀頭がふるふると怯えるようにカメラの前で佇んでいた。
「・・・ふふ、とても可愛い色をしているな」
「あっ・・・だめ、」
思わず深夜の腕が伸びてきて、下半身を隠そうと掌で覆ってしまう。
けれど男の力はひどく強かった。あと一寸の距離で留められて、そのままシーツを握るよう囁かれる。
ぎゅ、とシーツを噛み締めて、深夜は耐えた。男の指先が己の砲身を挟むようにして扱き始めていた。強い刺激ではなく、
ひたすらゆっくりと快楽を呼び起こす手つきに、早くも今夜の行為に未知の気配を感じてしまう。
初めてのセックス。初めての行為。
知識だけで安易に足を踏み入れたことを後悔した。
けれど、己の身体はこんなに緊張して縮こまっているにも関わらず、身体は濡れ、蜜の溢れる様子を
ビデオカメラに収められてしまっている。こんなに恥ずかしいことは今までなかった。
「もう、こんなに濡らして、固くしちゃってるなんてね。一度もうイっちゃう?」
「・・・っや、っ・・・」
「恥ずかしい?」
こくん、と頷くと、男は少し笑って下肢の雄を手放した。腰を抱き締めて、そうして身体を浮かせる。
次の瞬間、深夜はぽすん、とベッドに組み敷かれていた。
もちろん、カメラは未だに自分のほうを向いているが、それを意識する前に、男が大きな掌を頬に当てて視線を正面に向けるようにさせられる。
吸い込まれるような、綺麗な燐光を放つ紫の瞳。名前も知らない。頒布する動画で男の名前など不必要だからだ。
でもこれが終わったら、名前くらいは教えてくれるだろうか?
「キスしても大丈夫か?」
「・・・うん」
カメラ用ではない、彼自身の声音で低く囁かれて、胸を高鳴らせながら頷いた。
唇が重ねられる。触れ合うだけのキス。初めてだ。男の熱を感じる。柔らかなキスの味も。そう思っているうちに、
キスは次第に大胆なものへと変わる。角度をつけて、深く吐息を奪われた。歯列を割ってぬるりとした舌が入り込む。
生き物のようなそれは、逃げようとする舌を捕らえ、味わうように転がしてくる。
他人と体液を共有する、己の境界に他者を受け入れる行為はやはり怖くて、
思わずシーツを握り締めて皺を作ってしまう。ちゅぱ、と音を立てて唇を吸われて、ひどく興奮した。
男の掌が、再び己の肌を撫でていく。
つう、と糸を引く程唾液を絡めた後は、男が自分の身体を貪っていく。
首筋や鎖骨、胸元と音を立てて吸い付かれて、いくつもの痕が残る。背をのけ反らせて喘いだ。
怖くなって男の二の腕にしがみ付く。舌がたっぷりと唾液を乗せ、深夜の勃ち上がった蕾をねとりと絡みついてくる。
「あ、ぁ、あっ・・・」
「もうこんなに腫れあがってる。乳首でも感じちゃう?」
「ん、だめ、」
ぞくりと下半身にビリリと電流が走り抜ける。ぞくぞくとした感覚、これがきっと快感なのだろう。
男は執拗に乳首を吸い上げては、歯を立て甘噛みし、癒すように舐め上げる。
思わず身を捩ると、今度は柔らかなわき腹の部分に吸いついて、両の指がなおもこりこりと飾りを弄ばれていた。
既に、身体が蕩けるようだ。
金で取引した関係だが、男の抱き方は優しいほうなのだろうと思った。
自分の反応を確かめるようにして、ゆっくりと次へ進んでいく。もちろんこの優しい扱いは演技なのかもしれないけれど。
何故か心から信じられる気がして、深夜は自分が甘い人間だと密かに自嘲してしまった。
それでも、エレベータの中で抱き締められた掌が、とても優しかったから。
かれでよかったと、そう思えた。
「じゃあ、もう全部脱いじゃおうか」
「えっ、やだ、まだ、恥ずかしい・・・っ」
深夜の抵抗もむなしく、キスをされながら、今度こそ下着が脱がされ、ベッドの上に放られた。
恥ずかしさに、思わず膝を閉じて身を捩ってしまう。更に内股を隠すように掌を宛がい、これでは本気で
恥じらう女のようだと思った。
けれど、男の視線の先には、冷たい視線がまっすぐに見つめていて。
それに向けて足を開く形になるのがどうにも辛い。警戒するように身を起こしていると、
肩を押されて寝そべるように指示される。
唇を噛み締めてシーツに背を押し付けて、近くにあった枕を掴んで顔を隠してしまった。
男は少し笑って、けれどやはり容赦なく膝を割り割いていく。
脹脛のあたりを掴まれて足を開かされて、カメラは見たこともない己の下肢をくっきりと映し出していた。
息を呑む。蜜を零し反り返った肉茎と、その下に鎮座する二つの膨らみ、そうしてもっと奥には排泄器官であるはずの
唯一の孔。
つぅ、と蜜が溢れて孔まで垂れている自身の淫らさに愕然とした。
男の指先が、足はおろか、奥の孔まで拡げるようにして見せつけている。
「・・・すごく、綺麗だ」
「っ・・・嘘、」
「舐めてもいいか?」
「はっ・・・?!」
男の言葉に顔を歪めるが、回答を与える前に男は既に頭を埋めていた。
蜜の溢れる鈴口を唇で触れ、ちゅ、と音を立ててキスをする。そうして、生暖かい柔らかなぬめる感触がする口内に、
砲身がゆっくりと呑み込まれていった。
自分でした事がないとは言わないが、こんな滑る感触の熱に包まれたことなど生まれて初めてで。
それに何より恥ずかしすぎて、深夜が男の髪を引っ張り顔を上げさせようと必死だった。
「だ、めっ・・・やだ、」
「気持ちよくない?」
「っ、」
執拗に舌が絡んでくる。喉奥まで呑み込まれて、吸い着くような感触に腰が震えるようだった。
男は頭を揺らし、砲身を擦り上げては、亀頭のくびれの部分を何度も舐め上げる。とろとろと溢れる蜜と唾液で、
もはや深夜自身はぐちゃぐちゃだ。抵抗もなく体液を呑み込む男に恐怖すら覚える。
上目遣いで見上げてくる彼の視線に、ぞくりと背筋に痺れが走った。
パンパンに腫れ上がった雄が、解放を訴えている。
「一度、イかせてあげるよ」
「っや、あ、だめっ、イっちゃ・・・あああっ・・・・・・!!」
グレンが顔を離したと思うと、思い切り右手で痛いほどに擦り上げられて、一瞬にして頭が真っ白になってしまった。
指先を亀頭の一番快感を覚える箇所を的確に刺激し、激しい締め付けで絞り上げるような手つきに
抵抗できる余地などない。あっさりと深夜はカメラの前でびゅっ、と白く濁った精液を吐き出してしまった。
どろりと腹が汚れるのを、深夜は唇を噛み締めて顔を逸らしてしまう。
なおもくちゅくちゅと残った残滓を吐き出させようと動く指に、もうだめ、無理、と首を振った。
男は優しく笑って、頭を撫でるようにして唇にキスを落としてくれる。
そのまま、濡れた指先が下肢の奥へと向かう。
「っ・・・や、待って、・・・」
男の濡れた指先が、下肢を探るように後孔に触れた。
誰も受け入れたことのないそこは、当たり前だがひどく狭い。指を入れようとして、しかし男は眉根を寄せる。
耳元にキスをして、そのまま熱い息を吹きかける。
「んっ・・・」
「すごく、狭いじゃないか。・・・ったく、さては処女じゃないっていうのは嘘だな?」
「っ、」
バレた。バレてしまった。
深夜は羞恥よりも嘘を指摘されたことに青ざめた。
決して男は責めるような口調ではなかったが、ひそかに溜息をついているようで、
もしこのまま中断されてしまい、なかったことにされたら困る、という恐怖のほうが強かった。
多少きつい目を見てでも、構わなかったが、金を貰えなければ意味がない。
いや、それ以上に、紳士に自分を扱ってくれていた彼を裏切った気分になってしまい、委縮してしまう。
男が身を起こし、密着していた肌が離れて行った。
恐怖する。
契約違反だ、そういう言葉と共に投げ出されてしまうことが怖かった。
「・・・深夜、後ろを向け」
「えっ・・・」
「初めてなら、大事にしてやらねぇとな」
にやりと笑って、男は顎をしゃくった。わけもわからず、ベッドの上で四つん這いになると、
男の指先が尻孔を割り裂いていく。
枕に顔を埋めたまま、ふとモニタ画面を見やると、
自身の尻穴が晒されていた。いかにも固く閉じられているその窄みを、
今、男が己のイチモツを突っ込もうとしているのだから、明らかに無理だと思った。
恐怖しかない。
こんな狭い場所に、あんなサイズの男根を受け入れるだなんて、
不可能としか思えなかった。
「っ・・・むり・・・っ!」
「力抜いて・・・」
「ひゃ、ああっ・・・!」
ぴちゃりと、濡れた感触が下肢の奥に触れてきて、深夜はまさか、と顔を歪めた。
画面に映るのは、自分の尻穴に、男が顔を埋め、舌で舐め上げているという現実だ。汚い、恥ずかしい、逃げたい、
全部の感情がぐちゃぐちゃに頭に浮かんで、けれどもちろん、男は自分の身体を離してくれなかった。
男の舌が入口を丹念に解していく。襞の1枚1枚に舌を這わされて、たちまち皮膚は蕩けたようにやわらかくふやけた。
勿論、まだそれだけでは挿入できるものではないが、
舌を浅く埋められて、信じられない、とばかりに深夜は目を見開いてしまう。
くすぐったさともどかしさに腰を揺らした。
不思議なことに、後ろを弄られると、先ほど吐き出したばかりの己の雄まで疼いたように震えてしまっていて、
下肢の奥が熱くなる。
ぎゅう、と枕にしがみ付いて、甘い感覚に深夜は耐えている。
「っ・・・は、結構柔らかくなってきたな?」
「ん・・・言わないでっ・・・」
「指、入れるぞ」
「ひぅっ…」
ぷちゅ、と濡れた音すら立てて指が入り込む。
入口は解されたものの、やはり内部は狭い。ましてや男の指で、拓かれたことのない内部は
異物の進入を拒む様にぎちりと口を閉じていた。
男は、ガタリとベッドサイドの引き出しを開け、中に入っているローションを取り出した。
瓶のキャップを歯で開けたかと思うと、深夜の尻の割れ目にとろりと垂らしていく。
「ああんっ・・・冷た・・・っ!」
「ゆっくり慣らしてやるから。そんなに怖がるなよ。初めては嫌な思い出にしたくないもんな」
「んっ・・・」
粘性のある液体が、深夜の尻の間から伝い落ちふたつのふくらみを濡らし、そうして内股を伝いシーツを汚した。
それを掬いあげるようにして、男は焦らすように内股を何度も撫でていく。そうしてもう片方の掌では、
割れ目や俗にいう蟻の戸渡りの部分をゆるゆると塗り拡げていった。
先ほどから柔らかく解されていた箇所にも、集中的にローションを注ぎ込む。ぬめりに助けられるようにして、
男の指が深夜の後孔を満たしていく。
「あ、あ、あっ・・・」
「わかるか?ほら、狭い場所に指が入ってる」
くちゅくちゅと中で指を揺らされて、ましてやその箇所が録画され目の前で再生されているのだ。
嫌でも理解せずにはいられなかった。
あれほど狭く、ぎちぎちに噛み合っていたはずの孔が、男の指を咥え込んで、ぎゅう、と離さないとばかりに
噛みついているのだ。
ゆっくりと指を抜き差しされる度に、入口が拡げられ、息をするように開閉していく。
てらてらと光るぬめりは内部も蕩けさせ、宛がう指が2本になってもさしたる抵抗はなかったようだ。
腰の奥で、何かが蠢く感覚は、違和感はあったものの、吐き気のするような気持ち悪さではない。
目を閉じて、男の指の動きを追うように意識を集中させた。
じわじわと内部の柔軟な壁を解し、時折強く推すような動きに圧迫感を覚える。
だが、その時、どこか一部を強く引っかく様にされて、思わず身体が跳ねていた。
「あっ・・・な、そこっ、」
「キモチイイだろ?ここが男の性感帯の一つ・・・前立腺だな。自分で前を触ってみろ。刺激する度に、反応を返すだろう?」
言われて、恐る恐る己自身に指先を絡める。もう既にそこは先ほど以上にガチガチに硬くなっている。
血流が留まり、先端は先走りの蜜を溢れさせずにはいられない。と、男が下肢の奥を刺激する度に、
深夜の手の中のそれがびくびくと震え、鈴口が開いて蜜が滲む。
深夜もまた、喘ぎ声を上げざるを得なかった。
抑えようと思うのに、無意識に声音が漏れてしまう。
「あっ・・・すご、そこ、気持ちイっ・・・」
「初めてなのに、感度が想像以上によくて俺も嬉しいよ。もっと力を抜いて、声を出すんだ」
「んっ・・・あ、ああっ、あ、激しっ・・・!!!」
今度は再び仰向けの体勢にされ、内部に埋められたままの指が先ほどの非ではないほど乱暴に奥を犯していく。
しかも一番感じる部分を何度も何度も刺激を与えられて、声が溢れるのを止められなかった。
二度目の絶頂はすぐそこまできていて、ぐちゃぐちゃになったシーツの上で、深夜は悲鳴を上げて背をのけ反らせる。
ローションと体液が混じり合い、泡を吹いて深夜の入り口を濡らしていた。
男はというと、もう片方の腕で、無意識に閉じようと力の籠められる足を強引に開かせ、
結合部を晒させる。ぐぷぐぷと激しく内部をかき回せば、深夜の身体がガクガクと震えて、今にも零れ堕ちそうな涙を讃えてこちらを見つめている。
「や、あ、あっ、も、イく、イっちゃ・・・あああっ!!」
先ほどよりも激しい勢いで、深夜の砲身から飛び散る白濁。男の指の動きに促されるように
何度も何度も断続的に吐き出すそれに、深夜はぐったりと身体を弛緩させる。
グレンは無言で両足を掴み、緩んでとろとろとローションを溢れさせるそこを晒させると、
今度は己の雄をおもむろに取り出し掌で軽く擦り上げた。
息を呑んだ。
男のそれは、想像以上の大きさで―――到底、自分なんかくらべものにならない位大きくて―――顔が引き攣ってしまう。
「大丈夫だ、ゆっくり慣らしながらやるから。力を抜けよ・・・」
「んぅ・・・」
男が腰を揺らすと、滑りを帯びたそこが滑るように肌を撫でた。
深夜自身と男の凶器のようなそれが重なる度に、ぞくぞくとした快感めいた期待感が全身を震わせる。
これが奥まで入るのかと思うと、恐怖感と同時に、繋がってみたいという思いが強くなる。
どうだ、深夜。男は聞くが、深夜は頷くことしかできない。
何度か慣らすように焦らした後、今度こそ角度を変えて深夜の腰を抱え上げ、
内部に侵入すべく膝立ちになる。
「・・・ゆっくり行くぞ」
「うんっ・・・」
男は己の楔を掴んだまま、慎重に深夜の内部に埋め込んでいった。
やはり一番の難関は傘の一番せり出した部分で、痛みに顔を歪めた深夜は思わず腕を伸ばして男の身体を押さえる。
む、り、と小さな声音で訴える彼に、けれど男は深夜の腰や脚を撫で、力を抜く様に促すと、
身体を折り曲げて触れ合うだけのキスを落とした。恐怖で力の抜けない彼の髪を撫ぜながら、ぬるりと舌を絡めてキスの甘さに酔わせていく。身体を起こして、再び腰を進めようとして、
その時、背に腕が回され、ぎゅう、としがみ付かれてしまう。恐怖心から逃れようとでもいうのだろうか、
自分に縋りつく様なそれに、男は笑ってしまった。
男のくせに、こんな可愛らしい態度を取られるとは思っていなかっただけに、
強引に腰を推し進めるのも憚られる程。
それに、こうやって抱き合ってままでは、肝心のシーンがカメラに映らないではないか。
「・・・ったく・・・」
内心溜息をついて、けれど腕の中の彼はまだまだ幼く、ひどく可愛らしくて。
このまま一夜限りで手放してしまうのは惜しかった。聞けば彼氏もおらず、ましてや処女だというのだから。
よこしまな自分の考えに呆れながらも、
男はぎちぎちと苦しげに口を拡げているそこを、労わる様にローションで滑る指で撫でてやる。
少しだけ腰を引いて、そうしてなんとか先端を埋めきってしまうと、
後は彼の呼吸に合わせてゆっくりと推し進めるだけでよかった。
幸い、結合部は出血もしておらず、ただ、真っ赤にはれ上がってはいたけれど、取返しの付かないことにはならないだろう。
浅い呼吸を繰り返す少年の頭を、ゆっくりと撫でてやる。
「―――頑張ったな。ちゃんと入ったぞ」
「ん―――っ・・い、痛い・・・」
「すぐに慣れるさ」
「あっ」
ゆるく腰を揺らして、最奥に押し付けるように腰を揺らした。
きつい体勢を緩めてやり、男もまた深夜の背を抱き締め、そうして繋がった部分の感触に酔う。
幼い彼の身体は、幼いながらも健気に自分の雄を受け入れ甘く絡みついてきていて、
熱が融け合うような感触に深夜もまた酔わされる。
セックスとはこういうものなのか、と納得した。
身体だけですら満たされる。両親にすら爪弾きにされる自分が、男に抱かれて愛されているといった充足感。
これが、もし相手が本当に好きな人間だったらどんなに幸せなことか。
世の中の恋人たちは、こんな甘い時間をいつも過ごしているのだろうかと、そう思う。
「・・・っ・・・」
涙が溢れた。無意識に。自分で泣いたという自覚はないが、
頬を流れる熱い雫に、自分自身が驚いてしまう。
目を見開いて愕然としていると、男もまた、驚いたように抱き締めてきて、少し笑ってしまった。
男の指が、目尻を撫でて、そうして涙を拭ってくれる。
優しいその仕草に、また涙が溢れた。
「・・・泣くなよ。・・・悪かったな、俺がお前の初めてを奪っちまった」
「違う・・・それは、全然いいんだ」
だって、自分が望んだことだから。
たとえ5万だろうが30万だろうが、きっと本当に相手が嫌ならば逃げて帰ってきているはずで。
それでも、あれほどの不安や恐怖を覚えながらも彼から逃げなかったのは、
彼をまともな人間だろうと信じたからだ。
もちろん、少年少女をスカウトしてビデオに収めている人間なんか、本当はまっとうな職ではないのかもしれないけれど。
「・・・深夜」
「でも・・・後で、終わったら名前、教えてよ」
「・・・」
「初めての男の名前くらい、知っておきたいんだ」
「グレンだ」
耳元で囁かれ、その声音に胸が高鳴った。
グレン。口の中だけでその名前を呼んで、深夜は笑った。
自分の意志で抱き締める。脚を男の腰に絡めてしがみ付く。結合部が揺すられて強い快感が指先まで痺れさせる。
「まったく・・・ビデオが台無しじゃねぇか」
「ごめん・・・」
「いいさ。けどま、もう少し付き合ってくれよ。お前のナカ、結構具合がいいぜ」
「っ」
慣れてきたのを砲身の絡みつき方から感じ取り、少しずつ動きを大胆にしていく。
先ほど彼が強い反応を返した前立腺の裏側を狙って腰を打ちつけると、悲鳴にも似た嬌声が深夜の喉から溢れた。
びくびくと身体を震わせながら、深夜は3度目の精を解放する。濃度は薄くなってはいたが、
深夜はあまりの快感に指1本動かすことすらできない。
「・・・ぐ、れ」
「深夜。・・・もう少し、強くいくぞ」
「うんっ・・・」
グレンもまた、いい加減、深夜の痴態に興奮していて、相手がほとんど初めての状態だというのに、
腰遣いを荒くしてしまうのを止められなかった。抜けそうなほどにまで腰を引いて、次の瞬間には、濡れた道を推し開くように
強く腰を打ち付け、最奥を求める。
深夜の身体が跳ね、口元が甘い声音を上げ続けるのを見下ろしながら、
グレンもまた上気したように頬を染め、興奮のままに唇を舐めた。
本当に綺麗な身体。今の時代で、これほど上玉な高校生を見つけるのも難しいだろうと思うほど。
何より日本人離れした銀色の髪が、違和感どころか、彼の顔立ちにひどく似合っている。
「・・・綺麗だぜ」
「あっ・・・グレンっ・・・!」
ぎゅう、と指を絡めて握り締め、そうしてラストスパートをかけるべく体重を乗せた。
深夜の身体が折れ曲がり、彼自身はかなりのきつい体勢だろう。けれど深夜は快感と歓喜の表情でグレンの首にしがみ付き、
そうして只管喘ぎ声をあげるばかり。ぐちゅぐちゅと結合部からは水音が弾ける。その音にすら酩酊感を覚える。
思考が摩滅して、全身が性感帯に変わるような。触れ合う箇所すべてが熱く、融けてしまいそうだ。
「っ・・・深夜、俺もそろそろ、」
「あ、グレンっ・・・ナカ、に、出してぇっ・・・!!」
「っ!?」
腰を引こうとして、けれど深夜の懇願に身体の動きを推しとどめる。
ぎゅう、と絡みつくそこに促されるようにして、グレンもまた深夜の腰の奥に熱を弾けさせた。
じわりと広がるそれに、深夜は切なそうにぎゅ、としがみ付く。
焦点が合わずに放心したままの彼に、グレンはそっと唇を落としてやった。
「・・・大丈夫か?」
「う、うん・・・痛かったけど・・・なんとか・・・」
「はは、そりゃよかった。お前を壊したくはなかったからな」
グレンが身体を起こし、ゆっくりと腰を引いていくと、深夜のそこからはどろりと精液ともローションともつかぬ
体液が溢れ、シーツを再び濡らしていった。
身体を離し、名残惜し気に彼の頬を撫でてやっていると、
次第に冷静さを取り戻し始めたのか、深夜が恥ずかしそうに身を捩り、枕を抱えて蹲り始める。
「立てるか?大変そうなら、俺がシャワー浴びるの手伝ってやるよ」
「っ・・・だ、大丈夫・・・」
身を起こし、下肢を隠すようにしてベッドサイドから立ち上がろうとするが、
ふらりとよろけてしまう。とっさにグレンは身体を支えてやった。まだまだ激しい行為の余韻が残っていて、
まともに歩けない様子で。
「まったく、世話焼かせる子供だな」
「・・・ごめ・・・」
「いいさ。全部俺のせいだ。責任もって面倒みてやるよ」
深夜を抱き留めて、ベッドに再び寝かせてやった。
その状態じゃ、シャワーより風呂のがいいだろ?沸かしてきてやるよ。
グレンがそういう。動くのすら億劫だった深夜は、彼の言う通りに従った。
ジー、と機械音を鳴らしていたビデオを止め、グレンは風呂場に向かう。そこでやっと、
深夜はこれが金の取引でしかなかったことを思いだす。
(・・・そうだった)
このやさしさも、営業用のものだったら寂しいな、とふと思った。
馬鹿げたことだ。初めて出会った人間に、そんな強い感情を覚えられるはずもないのに。
今の自分はきっと、身体を繋げた初めての人間だからと、絆されているだけ。
自分の全てを明け渡した相手だったからこそ、一時的にそう思っているだけにすぎないのだと自分に言い聞かせる。
(寂しいな)
もっと、知りたいと思った。
この、グレンという男のことを。
けれどもちろん、彼が一夜限りだというのならば、それも仕方のない事なのだけれど。
(・・・グレン)
自分の初めての相手の名前を口にするとひどく心が温かくなるのは、
金のために処女を差し出したという事実よりも、彼への想いが強いからだろうか。
(初めての相手が・・・彼でよかった)
ガラリ、と風呂場から出てきた素裸の男に、嫣然と微笑みかける。
不思議そうに首を傾げながら近寄る彼に、
深夜は腕を伸ばして甘えるように抱きついたのだった。
end.
[top]