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「水のないプール 02」



「見惚れるだろう?お前のカラダ」
「うるせぇ!・・・さっさと・・・しろよ・・・っ!」

羞恥とじれったさに涙を一杯に溜め、フラガはクルーゼに訴えてくる。
その瞳を見ながら手を腰に宛がうと、クルーゼはフラガを持ち上げた。

「・・・っ・・・!」

内壁を不意に擦られ、強い刺激が全身を駆け抜けた。
それから、より奥深くをえぐるように、容赦ない抽挿が繰り返される。
その度にフラガの口元からはもはや抑え切れるはずもない嬌声が洩れ、クルーゼの聴覚を刺激していた。

「ふ・・・相変わらず、イイ声してるじゃないか、ムウ・・・」
「・・・っああ、もうっ・・・うるせ・・っ・・・!」

 クルーゼの意地の悪い台詞にも、返せる言葉など既になく。
突き上げる衝撃に零れてくる体液が、フラガの下肢を濡らしていた。
もの欲しそうに勃ち上がるそれは、直接的な刺激も与えられないまま今にもはち切れんばかりに震えている。
無意識のまま前に手を伸ばせば、すかさずクルーゼの手に絡め取られた。

「・・・っ・・・」
「ふ・・・ん。淫乱だな」
「っるせ・・・!お前・・・がっ・・・シてくれないからだろ?!」

ひっくり返っているフラガの声は、余裕のなさと、その極限を超えた羞恥故。
クルーゼが笑ってフラガの手ごと中心を包み込むと、それはより一層大きさを増して解放を訴えていた。

「・・・っラウ・・・!」
「ん?」

自身を自ら擦りながら、恍惚とした表情を向けるフラガの瞳は、魔性の輝きとでも言うだろうか。
クルーゼは半ばそれに見とれながら、フラガの言葉の続きを待つ。

「ココでイったら・・・デスク、汚しちまう・・・・・・」

消え入りそうな声で、弱々しく言うフラガに、クルーゼは目を見開いた。
それからデスクの上の書類の山を見て苦笑して、フラガの背を抱き締める。
クルーゼの腕に抱かれて、フラガは瞳を閉じた。

「そのくらい、気にするな・・・・・・と言いたい所だがな。」

提出書類を台無しにされては、今までフラガを放っておいてまでしてきた苦労は水の泡だ。
今はフラガの思いやりに甘えることにして、クルーゼは一端フラガ自身を手放した。
どこか不安そうなフラガを支えて、椅子の背をもう一段後ろに下げる。
フラガを自分に寄り掛からせると、クルーゼは地につけていた足をフラガと同じようにデスクに上げた。

「っああ・・・!!」

声が洩れた。
繋がったまま動かれて、挿入角度が内部で変わる。
クルーゼの身体がフラガの体勢に沿う形になったことで、より一層繋がりが深まった気がした。
結合部分が熱くて、熱くて、まるで心臓がそこにあるみたいに脈打っている。
フラガはその熱に流されまい、とぎゅっと瞳を閉じた。
けれど、その耳に吹き込まれる、低く甘い声音。

「こっち向け・・・」
「な、にを・・・!」

一瞬、何を言われたのかわからなかった。
背後のクルーゼの気配は、ひどく優しくて、少し戸惑う。

「なっ・・・ヤだよ!」
「・・・ならば、このままイくのか?書類は水の泡だな、確実に」

クルーゼの言葉に、フラガはますます眉を寄せる。
クルーゼの努力が台無しになることさえ嫌なのに、しかもその原因が自分がイったせいなんて!!
恥ずかしくて目も向けられない。
まぁ、こんな所でヤり始めたクルーゼが悪いといえば悪いのだが・・・。
フラガは意を決したように唇を噛み締めると、椅子の肘掛に手をついて、ゆっくりと身を起こした。
それだけで、繋がった箇所からはえも言われぬ熱い感覚が這い上がってくる。

「っは・・・ああ・・・っ・・・!」

掛け声とも取れるフラガの嬌声を聞きながら、クルーゼもまた受ける快楽に流されぬよう眉を顰める。
早く彼の奥を攻め立てたいという衝動を押さえ込み、クルーゼは喘ぐフラガに手を伸ばした。

「ムウ・・・」
「・・・っラウ・・・無、理だ・・・って・・・!」

途切れ途切れの声で訴えてくるフラガに小さく笑いかけて、クルーゼもまた身を起こす。
朱を吐いた頬に軽く口づけると、それからフラガの太股を背後から強引に抱え上げた。

「・・・なっ・・・あ・・・やめ・・・!」
「手を貸してやる」

あくまで淡々とフラガに告げて、下肢を繋げたまま身体の向きを変えさせる。
体勢のキツさから悲鳴のような声を上げるフラガの内部からは、液体の弾ける卑猥な音が始終洩れていた。

「あ・・・っ!ラウ・・・っ!!」

やっとのことで足をずらして、椅子の端に膝をつく。
クルーゼの上に跨るようにして首にしがみつくフラガの姿が、妙にそそった。
彼の手を掴んで肘掛を支えにしてやり、クルーゼはフラガから身体を離す。
体勢を安定させるように自らデスクに載せていた足を動かしてやると、フラガはやっと安堵の息を吐いた。
そんな彼に、クルーゼは笑う。

「・・・っなんだよ」
「いや・・・あまりしない体位だから新鮮だな・・・と」
「・・・っかやろ・・・!」

一気に熱が上がり、羞恥に頬を染めたフラガは思わずクルーゼを殴ろうと拳を上げる。
しかしその途端、負担のかかった椅子がぐらりとゆれ、フラガはびくりと動きを止めた。
クルーゼは笑いを堪えきれず、口元に手を当てている。
フラガの気持ちなどお構いなしだ。

「て、めぇ〜〜〜っ!!」
「くっくっくっ。本当に、面白い奴だな、お前は」
「〜〜〜〜〜〜っ!!」

お遊びはこれくらいにして、とクルーゼはフラガ自身を手で捕らえた。
軽く茎をなぞってやるだけで、忘れかけていた熱が目を覚ます。
すぐに充血し、赤黒く染まるそれを見て、クルーゼはにやりと笑った。

「・・・っ・・・」
「ほら・・・早く動け」
「な、んでオレが・・・!」
「お前が動かなければ・・・始まらんだろう」

クルーゼがフラガの腰を掴み、少々乱暴に奥を突き上げた。

「・・・っは・・・!や、だから・・・やめ・・・っ!」

抵抗の言葉が紡がれる前に、下肢から走る強烈な快感。
フラガはいやいやをする子供のように首を振った。

「お前が動かないのが悪い・・・私だっていい加減イキたいのでな。勝手にヤらせてもらうぞ?」
「・・・っ・・・くそ・・・!壊れちまう・・・!」

下肢が貫かれてから、もう何分経ったのか。
いつになく長い結合で、自分の内部が弛緩し切っているのが自分でもよくわかった。
こういう時こそ、後が不安なのだ。
今は痛くなくても、あとで立てないほど腰に来ることを、フラガを身をもって知っていた。
絶対、明日は起き上がれない。

「・・・っも、やだ・・・・・・」

クルーゼの巧みな動きが、フラガ自身を追い詰める。
痛みよりも先に快楽の虜になってしまった彼は、気付けば自ら腰を動かしていた。
自分の一番感じる箇所に、クルーゼ自身の先端があたるように。
腰をゆっくりと上げて、それから膝をバネのように使って勢いよく腰を下ろせば、
目も眩むほどの快感が全身を突き抜けた。

「っあ・・・はっ・・・ん・・・っ!」

もう、羞恥心などとっくにメーターの針が振り切れている。
クルーゼに痴態を晒しているのを自覚しながら、フラガは自分の身体でクルーゼ自身を追い詰めた。
内壁で強く擦ってやると、その度に眉を寄せて快感に耐えるクルーゼの表情に、こちらまで煽られる。
不意にクルーゼは腰を支えていた手に力を入れ、力任せにフラガを突き上げた。

「っは・・・あ・・・!」

内臓にまで走る衝撃。奥の奥まで貫かれ、フラガの身体が仰け反る。
その瞬間、目の前で何かが弾けた。
いつにない強烈な感覚が、フラガの全身に痺れのように伝わる。
クルーゼの衣服の胸元を派手に汚していくそれに、クルーゼは軽く口の端を持ち上げた。

「・・・っラウ・・・!」

自分がおかしくなってしまいそうで、縋るようにクルーゼに手を伸ばせば、
クルーゼはきちんとそれを受け止めてくれる。
安堵感に力が抜けたフラガは、クルーゼの方へと倒れ込んだ。

「ムウ・・・・・・」

フラガの身体を抱き止めようとするその瞬間、・・・椅子がぐらり、と揺れた。
クルーゼが軽く眉を寄せる。
しかし、朦朧としていたフラガは、何が起こったのかわからなかった。

「え・・・何・・・?」

そんなフラガにため息をついて、衝撃から守るように素早く彼を抱え込めば、
何秒も経たないうちに案の定視界まで揺れる。
フラガの倒れ込む勢いで重心の偏った椅子は、気付けば2人の男を乗せたままハデに後方へ転んでいた。
下の絨毯の毛が長かったからよかったものの、フローリングのところだったらどうなっていたことか。

「ってー・・・・・・なん、だよ・・・」

平衡感覚のおかしい頭を振ってフラガが身を起こせば、目の前にクルーゼの顔。
びくりと驚くフラガに、状況も忘れてクルーゼは声を上げて笑った。

「まっ・・・たく・・・本当に、面白い奴だよ、お前は」

ひっくり返ったイスの上で、笑う男とあっけにとられる男2人。
上に乗り上げたままのフラガがやっと状況を把握して頬を染めた時、クルーゼの手が伸ばされた。

「・・・っ」

有無を言わさず、フラガを腕に抱き込んで。
耳元で囁いてやれば、それだけで震える男の反応が嬉しかった。

「・・・どうせだ。もう一戦やるか」
「・・・っヤだよ!もう・・・動けねーって・・・っ!」

今だ繋がる下肢に、クルーゼの熱を感じてフラガは脱力した。
抵抗する気力もなく、クルーゼに力の抜けた体を全て預ける。
あたたかな胸元に顔を埋めれば、そのままの体勢できつく背を抱き締められ。
クルーゼの腕の心地よさに、フラガは瞳を閉じた。


いつも、反発してきた。
本心など無視して、クルーゼと正反対の道を歩んできた。
けれど、今はクルーゼの腕の中で、抱かれて、快楽に酔って、同じ時間を共有して。
わかっていたのに、・・・お互いそれが一番だということくらいわかっていたはずなのに、
どうして今まで出来なかったのだろう、自分たちは。
最初に間違う前に、素直になれたらよかったのに。

「ラウ・・・」
「ん?」

フラガはクルーゼを抱き締めた。きゅっと力を込めると、鼓動が直に伝わってくる。
落ち着いたリズムに眠気を誘われながら、フラガは想いを紡いだ。

「・・・俺たち、やり直せるよな、昔みたいに・・・・・・」
「あぁ。無論だ」

フラガの問いに即答しながら、漠然とした不安がクルーゼの胸を掠めた。
プラントにフラガを置いておくことが、どれほどに危ないことかもわかっている。
それでも。
クルーゼは力強く肯いた。
フラガを安心させるために、自分自身さえ大丈夫だと思い込むために。
想いさえ強ければ、どんな困難でも乗り越えられる。
そんな使い古されたベタなコトバに、クルーゼ自身がすがりついていたのだった。





end.




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