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星蒼圏 - 保管庫モバイル
「命の灯 02」
「・・・ムウ」
不意に、クルーゼの手がフラガのそれに触れた。
中心で頭をもたげていたそれを、大きな手がゆっくりと包み込む。
はっ、と吐息を洩らした男の声が合図になったかのように、クルーゼの手はフラガ自身を扱き始めた。
「っあ・・・はあっ・・・」
瞳を閉じる。クルーゼの手の感覚を追うように。
すると、耳元に濡れた感触が落ちてきてフラガはびくりと身体を震わせた。
下肢への愛撫が緩まることはなく、唇で与えられる緩やかな愛撫もそれはまた刺激的で。
どこか波にたゆとう感覚に、フラガは身を委ねた。
触れる肌の熱が心地いい。
フラガは両手でクルーゼの背を抱きしめた。
(・・・クルーゼ)
先端から漏れだした蜜を指先で絡め取り、砲身に擦りつけるように。
クルーゼの手の動きは驚くほど上手くて、それだけで意識が押し流されるような快楽の波を感じた。
思わず、身をすくめるように膝が立ってしまう。
けれど、自分だけイかされそうになっていることに不満を覚えたフラガは、意識を自分のほうに向けるようにクルーゼの髪を引っ張った。
自分の下腹部に当たるクルーゼのそれが、こちらもしっかりと熱を放っている。
「・・・なんだ?」
瞳を覗き込む男の視線に、恥ずかしそうに目を逸らして。
今だ自分のそれに絡みつく指を解き、身体を反転させる。
それがフラガの続きを催促する態度だと知っているクルーゼは、口元を綻ばせてフラガの背に覆い被さった。
頬を染めて横を向くフラガに唇を落として、指先はフラガの背を辿る。
浮き上がった肩甲骨のあたりを撫でてやれば、ひくりと身体が震えた。
そんな反応が嬉しくて、唇を這わせて。
もう片方の手は、背骨を辿って、フラガの後孔を探り当てていた。
「・・・っ、う・・・。」
触れた途端、きゅっと閉まるそこが、ひどく初々しいような。
最後に触れた時からひどく時が流れていたことを改めて感じて、クルーゼは苦笑した。
毎日抱いていた時も、あれだけ慣れずにキツかったそこ。
これでは、痛いどころか傷までつけてしまいそうだ。
「やはり・・・持って来て正解だったか」
「え・・・?」
キツいだろう挿入に多少恐怖の入り混じる表情が、不思議そうにクルーゼの方を見やった。
けれど当のクルーゼはフラガの身体の上に乗ったまま手を伸ばして自分の服を取り、ポケットに入れていた物を取りだす。
それを目にした途端、フラガの顔が驚きと羞恥で真っ赤に染まった。
「・・・なんてモン・・・持ってきやがる・・・」
その手に広げられる、トロリとした液体。
考えずともわかる。要は潤滑剤だ。
目許を染め恥ずかしげにキツイ視線を向けるフラガは、さしたる抵抗も出来ずに塗りこまれるそれに声を上げた。
「ひぁ・・・っつ、めたっ・・・」
「怪我したくないだろう・・・・・・?」
濡れた音を立てて、指が挿し入れられる。
ぬめったそれに助けられて難なく受けいれさせたそこを、クルーゼは内壁を拡げるようにして指を動かした。
「っ・・・ああっ・・・や・・・」
1本じゃ足りない、とばかりに2本、3本と呑み込むそこを、クルーゼは執拗に刺激する。
中指が一番感じるソコを探り当て、擦るように動かした。
そのたびに身体を跳ねさせ、声を上げるフラガが愛しくて。
さんざん弄んでいい加減弛緩したそこから指を引き抜けば、焦点の合わない瞳が失った感覚を探すようにさまよっていた。
「・・・ムウ」
シーツを両の手の指で握りしめ、これから訪れる衝撃に耐えようとするフラガに、抑え切れない熱が湧きあがる。
両手で腰を上げさせてやれば、恥ずかしながらも自分から腕を立ててきた。
「っ・・・ハヤく・・・しろって・・・」
潤滑油に含まれる成分のせいか、一段と潤んだ瞳や上気した顔に煽られて。
クルーゼはフラガのそこに自分自身をあてがうと、一息ののちゆっくりとフラガの内部に侵入した。
ぬめりに乗らないようにしっかりと腰を支えて、慎重に根元まで挿れていく。
クルーゼの大きさと熱さに息を呑むフラガは、シーツを噛む指に力を込めた。
「っ・・・・・・!」
「・・・ムウ」
フラガの手に自分のそれを重ねて、握り締める。
フラガの内部はぎゅっと自分をくわえ込み、本当に心地よかった。
不意に、抜けるほどまでクルーゼのそれが引き抜かれた。
「っはっ・・・!」
途端、また深々と挿し込まれる楔に、フラガは声を洩らしてしまう。
その衝撃で、触れてもいないフラガの前からこぼれた先走りの液がシーツに染みを作った。
すっと、クルーゼの片手がフラガの前に伸びる。
張りつめたそれをなだめるように扱いてやれば、前からと後ろからの刺激にフラガの顔が歪んだ。
「っ・・・クルーゼ・・・もっ・・・!」
「もう・・・限界か?」
耳元で囁いて。
その声にまで快感を受けてしまい身体を戦慄かせるフラガを抱いて、最奥を激しく責めたてる。
液体の弾ける音が始終部屋に響き渡り、フラガの羞恥を煽った。
けれど、もはや理性などなくなっているも同然で。
快楽を追い求めて、クルーゼの動きに合わせて腰を揺らす始末。
本当の限界を感じて、フラガは枕に額を押しつけた。
「も・・・っ、イく・・・!」
ひときわ強く奥を貫かれ、一瞬フラガの意識が遠くなる。
その瞬間、クルーゼの手の中のそれが限界に弾けた。
「っああああ!」
「ムウ・・・っ」
ひときわ高い声を上げ、フラガは昇り詰めた。
そして次の瞬間には、その衝撃できつくなった内部の締めつけに促され、クルーゼも精を吐き出す。
頂点に達して放心ぎみのフラガは、そのままベッドにうつぶせて倒れ込んだ。
汗ににじんだ髪。それを、クルーゼは撫でてやる。
自分が望んで抱いた身体は、今は疲れ切ったような表情を浮かべ顔を伏せていた。
こんな時、クルーゼはいつも思う。
所詮、愛しているといってずっと傍にいてやれない自分がいるのに。
何故この男を欲しがるのだろう?と。
いつも抵抗していても、最後には自分に全てを預け、身を委ねてしまう。
そんな彼を求めたのは自分だが、それは同時にこの男をひどく傷つけていたはずだ。
フラガを傷つけたくなくて、その表情を曇らせたくないと言って、一番傷つける道を歩んできた自分がバカらしくなる。
でも、この強欲な身体は、傷つけまい傷つけまいとして、それでいてこの男を求めていた。
―欲しかった。この男が。
不意に笑いが込み上げる。
何が『欲しい』だ。世界の破滅を望む男が。
どうせ、この戦争が思惑通りに進むならば、この男だとて死んでしまうと言うのに。
そして、いつかは―自分も。
「っ・・・、愚かだな。本当に・・・」
そう、愚かなことだ。
所詮は自分もバカな人類の一人であることを、クルーゼは心から嘲笑った。
でも、もう、どうでもいいことだ。
泣いても笑っても、終末はすぐそこまで来ているから。
クルーゼはフラガを腕にしっかりと抱きしめた。
これは、自分の命の灯。
彼が生きている限り、自分はこの世界に留まっていられる。
だから―。
「・・・ムウ」
お前が私に償うことは何もない。
ただ、生きて、光の中で笑っていてくれれば、それで。
そして、この身に運命付けられた寿命でなく、お前の手で私の命を刈ってくれ。
お前に殺されるのなら、私は―――。
end.
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